――ウェールズに関する、あるいは、ウェールズに関係ない、筆者の雑念・2017年度版―― 5分前。今年こそは余裕をもって迎えたかった。しかし、現実は例年と同じ。慌ただしく過ごしている。 3分前。駆け込みで、色々な曲を聴く。キング・クリムゾンの「ディシプリン」にデヴィッド・ボウイの「ヒーローズ」。ダヴィズ・イワンにブルフォード。 1分前。今は武満徹の「エア」から「弦楽のためのレクイエム」。皆様良いお年を。 2017年12月30日 @28日が仕事納めだった人が羨ましい。 A先日、こんなことを考えた。 A国は軍事開発を盛んに行う。その開発中のミサイルを、B国の領海内に向けて何度も発射する。 B国は中立を守る。B国はA国に厳重抗議をする。しかしそれ以上に踏みこめない。中立を守る故だ。領土の安全が置かされているにもかかわらず、だ。 C国は大国だ。B国をはじめ、数国に駐留軍をおいている。そのC国はA国の軍事開発を非難する。それも口汚く。時にその発言はA国の軍事開発を煽っているようにもとれる。 A国はC国の挑発に乗るように、ミサイルの開発と実験に益々勤しむ。しかしC国は狙わない。大国故だ。 B国はA国に厳重抗議を続ける。しかしミサイル開発と実験は止まらない。困ったB国はC国に泣きつく。だがC国は駐留軍引き上げを仄めかす。代わりにC国が開発した新しいミサイルを保険にと、B国に売りつける。B国はミサイル2基を購入。配備する。 C国の挑発は続く。A国は益々実験を加速する。B国元首は国民に危機を訴える。「保険」のミサイルを筆頭に、更なる保険購入を視野に入れる。さらに軍隊に近い組織の領土外での活動を認める決定がなされる。 C国の本当の狙いは、A国にはなかった。混乱の続く中東への進出を考えていた。そのためには従順なB国を「協力」させることが必要であり、そのため「保険」のさらなる購入と使用を強く勧める・・・。 以上が、私が先日考えた、星新一的なショートショートのアイデアである。いやはや、これをショートショートにまとめるのは大変だ。星新一のすごさが身に沁みる。 ※このアイデアはフィクションです。実在の個人・団体とは一切、関係ありません。関係があるように思えても、それは偶然です。 2017年12月29日 大掃除をした。明日はPCの記憶装置(ハードディスク)をしよう。ついでに私自身の記憶装置の大掃除もするかな。 2017年12月03日 ここ3週間ほどよく聴いているのが、マイク・オールドフィールドの『Amarok』(1990年)。ほぼ毎日聴いている。所謂、「はまっている」という状態だと思う。 『Amarok』は全1曲60分。インストルメンタル(器楽曲)だ。だが決して難解なことはない。むしろ音使いやメロディは、巧みかつ魅力的だ。その音が、60分という長い旅に聴く者をつれていってくれる。 最近入手したわけでもなく、むしろ、アルバム・リリースとほぼ並行して入手した。それが先日、3Dヘッドフォンで聴いたところ、非常に細かく、小さな音でバッキングが至るところで聴かれるのに驚かされた。以来、聴き続けている。聴いていない時に、急に楽曲の一部が聴こえる時がある。所謂、「頭の中で鳴る」状態だ。そして、実際の音を聴き始めると精神的に非常に落ち着く。いわば中毒状態である。 2017年11月30日 秋深し、隣は何をする人ぞ――ということで、武満徹「11月の階段(November Steps)」を聴く。 2017年11月27日 過日、『ブレードランナー2049』を観る。小説『ブレードランナー2』か『〜3』を映画化するのかと思っていたが、全くのオリジナル・ストーリー。これが前作の世界観をいい塩梅に引き継いでいる。叛乱したアンドロイド(劇中ではレプリカントと呼ばれる)を「狩る」ブレードランナーが、前作ではP.K.ディックの原作通り、人間か人間でないか、自ら疑問を抱くが、ここではあっさり、アンドロイドであることが明かされる。 そこでは人間を上位でアンドロイドを下位とする、絶対的階級制度が敷かれ、その世界をひっくり返すことをアンドロイドの新たな生みの親は計画する。つまり革命への願いがこの映画の根底にあるのだが、これが巧みにストーリーを膨らませる。 そして映画でのみ描かれる映像美を背景に、物語は進行していく。これぞ映画だと思う。これぞ映画の醍醐味だ。その醍醐味を存分に味わえる。なぜ邦画には、これがないのか。 2017年11月24日 包丁を洗っていた際、指を滑らした。ざっくり、右手人差し指が切れた。その長さ、1.5センチほど。とりあえず止血をする。こんな切り方、初めてだ。しかし、いや、まいった。おかげでキーボードを打つのにも、支障が出る。不自由で仕方ない。 2017年11月23日 勤労感謝の日に、勤労できることに感謝しつつ、本来は新嘗祭だったな、と、思い廻らしながらも、時間外労働までする。 2017年10月15日 何か、いろんなものが壊れるね。安価なものは数知れず。タブレットにDVDプレイヤーまでも。加えて、包丁で左手人差し指を切った。何年ぶりだろうか。不自由で仕方ない。 2017年10月07日 筒井康隆著『残像に口紅を』を読む。最初に読んで以来、20年ぶりぐらいだろうか。作品は実験的エンターテイメントだ。1章ごとに、日本語の「音」がひとつづつ、失われてゆく。実に不自由な環境の中、1章の文字数も少なくなってゆく。 筒井康隆の実験小説は数あれど、わざと2度目、3度目の読書を先延ばしにしたのは、この作品だけだ。結末はわかっている。だが、そこへとたどり着くまでの過程が、非常にスリリングに感ずる。文章を色々と書く身になったからか。 そのためか、結末へと傾斜する最後のパートには、以前読んだ時とは全く異なる感動を覚えた。 2017年10月06日 気を失った。30分強。記憶がない。臨界点を超えた。精神力だけが頼り、か。 2017年10月05日 ノーベル文学賞受賞者発表日未定からの、カズオ・イシグロ受賞。驚いた。1年かけて、ノーベル文学賞がまともに戻ったか。 三島由紀夫は逃した。阿部公房の存命中に、受賞の声は届かなかった。ふたり亡き今、カズオ・イシグロならば、納得できる。 何度もとりだたされている「あの作家」では、しかし、納得はいかないだろう。そういえば都内の書店で、「あの作家」のコーナーを空けて、代わりにカズオ・イシグロの作品を並べ始めたそうだ。 2017年10月04日 スペインからのカタルーニャ独立を問う住民投票が行われた。90%が賛成に投票。カタルーニャ議会の首相は、数日内に独立宣言をすると公表した。 一方、スペイン政府は、住民投票そのものを違法としている。対立が深まる。さて、どう出るか。 ウェールズ国内でも、カタルーニャ独立を支持する運動が起っている。 2017年09月15日 ものすごく疲れていた。気を抜いた。8時間も寝てしまった。こんなに寝たのは、何か月ぶりだろうか。いや、何年ぶりだろうか。 2017年09月07日 初めてじゃないか、夏にヴァンヘイレンを聴かなかったのは。 2017年09月04日 しばらく、旅に出ていないな。調子がすごく悪いのは、そのせいか。 2017年09月01日 昨日、今日と、非常に涼しい。異常気象なのか。しかし、今の私には嬉しい。 2017年08月30日 体力が極度に失われる。疲労が、相当、溜まっているらしい。 2017年08月29日 気温30度越。湿度60%以上。しかし夜、外に出てみる。風が涼しい。もう、秋の風だ。 2017年08月02日 読みたい本がある。読まなければならない本が、山積みになっている。そんな夏である。 2017年07月31日 北ウェールズは常に風が吹く。その強さは、灌木を曲げて育ててしまうほど。 だがこれが、ひとつの象徴にもなっている。 北ウェールズの先端、港町ホーリーヘッドである女性と出会った。彼女は毎夕方、風に当たりに聖カビの教会まで来るといっていた。 また雨も混じる中、強風に吹かれながら、子供を散歩させる父親にもであった。 例をあげれば暇<いとま>ない。 以来、私にとって風こそがウェールズの象徴――もちろん、龍や羊もそうだが――である。その風に、誰も答えは探さない。ただただ、吹かれるのである。 風が懐かしい。 2017年07月19日 連日の睡眠時間が3時間を切る。流石にこの年齢になると、きつくなる。きつくなるが、それでやっている。不思議だ。だが、「何か」が切れてもおかしくない。 2017年07月14日 こんなに本を書いていたんだね。自分のことながら、気づかなかった。 2017年05月27日 イギリスの世論調査会社によると、ウェールズではウェールズ独立を支持する18-48歳の人が39%。これは前回の調査より、5%アップしている。果たして独立なるか。 2017年05月13日 そういえば明日は、関西ウェールズ会主催「文化祭」(ウェールズを紹介する入場無料のイヴェント)だな。 2017年04月26日 “振り”が激しい。1日の内でも、良い時と悪い時の差が激しすぎる。 2017年04月25日 様々なことが限界に近づいている。私の場合、他の人のそれならば、限界は既に超えている。 2017年04月07日 断捨離のまねごとをしてみる。意外に自分のものが多く、驚く。 2017年03月25日 暖かさに兆しがみえてきた。しかし、まだコートが手放せない。 2017年03月20日 5分は短い。5時間は一仕事には短い。5日は短くもあり、長くもある。5ヶ月は長いように思える。5年は、長かった。 本当の5年にはもう1年ある。 2017年03月18日 早くコートを脱いで歩きたい。 2017年03月01日 昨日2月28日にNHK-BSプレミアムで放送の「世界ふれあい街歩き」(イギリス・ブリストルの回/再放送は3月7日朝8:00予定)で、図らずも、ウェールズはチェプストゥとその城が紹介された! 聖デヴィッドの日のイヴに、何たるプレゼントか!! 2017年02月28日 数年前のこの日、非常に大変だった。ひとりのウェールズの友人が、何回もメールをくれた。その言葉は力強かった。その言葉に、救われた。そして今、聖デヴィッドの日の前日であったことに、気づく。 2017年01月09日 @昨日がデヴィッド・ボウイの誕生日で、明日がその命日。 A三が日は休んだ。1日午後より4日午前中まで、ひどい眩暈。そしてふらつき。転倒を恐れ、外出はキャンセル。そのまま5日に会議。不思議と何とかなっている。たまの休みは体によくない、ということなのか。 2017年01月01日 新年、明けましておめでとうございます。皆さまにおかれましては、良いお年を迎えられんことを。 |