随想もしくは雑記
――ウェールズに関する、あるいは、ウェールズに関係ない、筆者の雑念・2009年度版――



2009年12月31日(大晦日)
 現在、23時21分。さて、例年以上に“こと”が進まない大晦日である。それもこれも、年末に丸二日+αも寝込んだせいだ。

 年賀状のデザインは何とか終わった。だが、サイト用とe-mail用はまだ手掛けてもいない。それでもようやっと、年内中に仕上げねばならない仕事が終わったところだ。

 23時26分。マーラーの『復活』第5楽章をかけている。それを除けば、非常に静かな――この曲の静寂は何ものにも代えがたいが!――夜だ。しかし今日は、例年になく寒い。

 今年購入したCDの総数171枚。やけに減ったな、と、思ったが、去年よりは多いわけか。

 23時32分。残り30分を切った。それでは皆様、良いお年をお迎えください。皆様にとって来年が良いお年でありますように。来年も幣サイトをよろしくお願いします。

2009年12月29日(国際生物多様性の日)
 青天の霹靂か鬼の霍乱か。丸二日+α寝込んだ。関係各所、ご迷惑をおかけしたこと、お詫び申し上げます。ご心配くださった方々、お礼申し上げます。なお寝不足ではありませんので。それにしても寝込むなんぞ、何年振りかな。やれやれだ。

2009年12月24日(クリスマス・イヴ)
 朝から頭の中を流れるのは、佐野元春の「クリスマス・タイム・イン・ブルー」。

 聴いているのは「ラスト・クリスマス」。ただし本家ワム!のものではなく、マニック・ストリート・プリーチャーズによるカヴァー。

 次に聴こうと思っているのはザ・ポーグスの「フェアリーテイル・オブ・ニューヨーク」。

 朝、頭の中をかすめたのは星新一の「ある夜の物語」。『未来イソップ』(1971年)収録のショート・ショート。

 読んでいるのはa christmas quire

 夜、観ようと思っているのは『ミレニアム(セカンド・シーズン)』の第10話「クリスマス・イヴ」。原題は“Midnight of the Century”。

 と、こんなことを仕事の合間に書いてみたりする。とにかく、メリー・クリスマス―Merry Christmas―Nadolig Llawen!

2009年12月21日(クロスワードの日)
 @今日、車で出勤中に堂々と信号無視をし、交差点を横切った成人を2人も見た。どちらも私の車の目の前に飛び出してきたのだが、その片方は自転車に乗った老人。しかも私の車が迫るのを見て車道の真ん中で一端停車し、更に、私の車1、2メートルほど手前で、ペダルを強く漕ぎ出した。恐らく私の車が通りすぎる前に、交差点を横切ろうとしたのだろうが、この距離でそんなことが可能なわけがない。私にしては珍しく、大きくハンドルを切ってよけた。危うく接触するところだった。危ない、危ない。

 Aトーキング・ヘッズの80年のライヴに少しハマる。ブライアン・イーノとデヴィッド・バーンの名作『マイ・ライフ・イン・ブッシュ・オブ・ゴースツ』(79年)でアフリカン・ミュージックを実験的に導入し(まだこの頃、ワールドミュージックという言葉はまだ生まれていなかったと思う)、その後、バーン率いるトーキング・ヘッズのアルバムでそれがロック・ミュージックの新しい形として結実した。その80年のライヴを聴くと、その新しい音楽が荒削りながら迫ってくる。実に刺激的だ。これが洗練されると、キング・クリムゾンの『ディシプリン』になるのだろうな。

2009年12月20日(シーラカンスの日)
 @最近聴いてものすごく良かったのは、i8u+Thomas Phillipsの『ligne』。所謂ミニマル/ドローン系統の音なのだが、これが非常に洗練されている。そればかりではなく、ミニマル系では珍しく音に色彩感があり、聴いていると映像が喚起される。傑作だ。なおカナダの女性アーティストi8uと、トマス・フィリップスは2005年よりデュオで活動するようになったそうだ。わずか3、4年でこれほどの作品を作り出すとは、この先の活動も自然と期待してしまう。

 Aどうも疲れると思ったら、休みがありそうでない。今日も仕事だしね。合間合間に忘年会も挟まる。楽しいけれど、やはり、疲れも残るかな。一方でモニターの見すぎか、目が回るような不快感が生じている。やれやれだ。

2009年12月10日(世界人権デー)
 過日観た映画(DVD)より1本。『幸せのレシピ』。面白いな、と思い、終始飽きずに観た。別にキャサリン・ゼタ=ジョーンズが主演だったからではない(※キャサリンはウェールズ出身)。料理が出る映画が好きなこともあるが、何より、話の展開が良い。やけに気にいるな、と思えば、もとになった映画があった。ドイツの『マーサの幸せレシピ』である。これもとっても好きな映画の1本。なるほどね。

2009年12月08日(太平洋戦争開戦記念日)
 昨日、頭の中を流れていたのがタンゴ。たぶん、南米の話を昼休みに聴いたせいだ。

 今朝、頭の中を流れていたのが、ジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス」。ただし、彼のバージョンじゃない。誰かのカヴァー。それが誰か、思い出せないのだが。しかし、朝からこの歌のサビの部分がエンドレスに回ると・・・ 。

 先ほどから聴いているのが、ピーター・ガブリエル。ただし、これは物理的に聴いている。つまり、スピーカーを通して聴いている。やっぱり音楽はスピーカーを通して聴くのが、一番良いね。

2009年12月07日(クリスマスツリーの日)
 昨日、トマスのサイトを更新した。毎年恒例だが、トマスのクリスマスの詩3篇を掲載した。サイトからのクリスマス・プレゼントである。そうしたら、もう海外から反応があった。嬉しい限りである。しかも・・・ ものすごい人から!!

2009年12月01日(世界エイズデー)
 マニック・ストリート・プリーチャーズの『ジャーナル・フォー・プレイグ・ラヴァーズ』(2009年)がグイグイ来る。特に1曲目。初めて聴いてから約半年。その間、恥ずかしながら、この曲の本来の魅力に気づかなかった。今、それがわかる。私の中で眠っていた何かが、突然、不発弾のように破裂したのである。これだから、音楽は止められない。

2009年11月30日(カメラの日)
 オチのない三題話。一。今日は非常に多くの白バイとパトカーを見た。警らで地域の安全を守ってくれている・・・ ならば良いが、どうせスピード違反の取り締まりだろうな。やれやれだ。

 二。11月も終わりなので、晩秋もそろそろ終わる。ということで、武満徹の「11月の階段」をはじめ、秋に関する曲を行き帰りで聴きまくった。

 この「11月の階段」ではオーケストラと琵琶、尺八が共演する。その琵琶と尺八が日本の秋の様相を描きだしているのだが、アメリカではじめて演奏した際、オーケストラのメンバーから笑いが起こったそうだ。異分子に対する、過剰反応であることは言うまでもない。既成概念が打ち砕かれた瞬間に、人はどうすることもできない時、異常な反応をする。その良い例だ。

 三。カメラの日とは、1977年の今日、コニカが世界初のオートフォーカス・カメラが発売されたことに由来する。

 時代は今や、オートフォーカスは当たり前。数年前まではデジタルは新しい製品だったのに、今ではアナログが押されている。

 それでも一眼レフはアナログを私は愛用している。一眼レフのデジカメが買えぬのではない。ISO感度の変更を含む様々な特殊機能には、確かに惹かれる。どうしてもアナログ特有のあのファジーな感覚と色の美しさのために、未だデジタル・一眼レフに移行できずにいるのだ。時が11月から12月に、季節が秋から冬に変わるように、簡単に変われないのである。

2009年11月29日(議会開設記念日)
 もうすぐ師走。走りたくない。が、走り回らねばならんのだろうな。否。もう既に走っているかも。助走ではなく、かなり本気の走りで。休みがないしね。晦日までもつのだろうか。いや、もたせなければならない。やれやれだ。

 1973年の今日、カーディフでライアン・ギグスが生まれた。言わずと知れたサッカー選手である。最強のウィングとして知られ、現在、マンチェスター・ユナイテッドで活躍中の彼は、国対抗試合ではもちろんウェールズの選手として活躍する。2007年にはOBE(大英帝国四等勲位)に叙されている。

2009年11月26日(ペンの日)
 東京では先週、コートを出したと思ったら、今日はジャケット1枚で大丈夫なほどの気温まで上がった。気候、どうなっているんだろうね。やばいのかな。

2009年11月23日(勤労感謝の日)
 @勤労感謝の日につき、日頃の仕事があることに感謝しつつ、勤労に勤しむ。最近の大学は、祝日は授業日なのだ。

 この勤労感謝の日、もとは神事だった。戦前の話である。新嘗祭といって天皇にかかわる豊穣の祭だったのだ。これを戦後、天皇制を排除しようとするGHQが強制的に変更した。アメリカにあるThanks Giving Dayにちなんだらしいが、Thanks Giving Day(感謝祭)も収穫祭である。これが新嘗祭を想起させることを恐れたか、アメリカでは9月にあるLabor Dayをここにあてた。そして勤労感謝の日が誕生する。

 A最近話題の新しいブラウザGoogle Chromeを試してみた。確かに表示は早い。だが、レイアウトが崩れることがあるようだ。幣サイトもページによっては、ガタガタになっているものな。どうしたものか。

2009年11月22日(ボタンの日)
 珍しくリアルタイムの話題を。某大学通信教育部より11月20日締切の書類が、18日に届く。ご丁寧に、封筒の上に“11月20日締切”と書いてある。深夜にそれを受取、急いで書類に必要事項を書きいれ、同梱されていた切手付きの返信用封筒(普通郵便)に封入する。そして19日朝、出勤時に投函。

 と、ここまでは普通の流れである。もっとも、20日締切の書類を17日に普通郵便で投函することも、返信用封筒が普通郵便扱いになっていることも、社会人のやることとしてどうかと思うが。

 1日空けて21日、郵便局からその手紙が戻っていた。原因は“50円料金不足”。その理由は、貼り付けられていたメッセージによると、“重量が超過しています”。つまり先方が郵便局で書類を投函した時に、返信用封筒の切手を確認しなかったということ。当の送信先は当然、連休。連絡のとりようがない。どうするんだ、これ。笑うしかないか。

2009年11月12日(洋服記念日)
   東京は、今日、急に冷え込んだ。数日前までジャケット1枚で外を歩けたというのに、今日はそれではきつい。12月の気温らしい。明日は更に下がるとか。コートを出すようかな。まだ11月中旬だというのに。なんてことだ。

2009年11月11日(世界平和記念日)
   イギリスの失業率が、過去12年間で最高を記録した。全労働人口の7.8%を超えるという。ウェールズでは全労働人口の8.7%にあたる12万5千人もの人が失業。

 それでも、ロンドンの9.0%からすればやや低い。だが良く見ると、ウェールズではなんと若者の失業率が20%近い。更に追い打ちをかけるように、緩やかながら増加傾向にあるとか。大変だな。仕事があるだけ良い、ということか。やれやれだ。

2009年11月09日(ベルリンの壁崩壊の日)
 珍しくリアル・タイムのことをふたつ。ひとつ目。今日、朝方は道路が込み合っていた。工事等の影響もあると思う。普段、空いている道路で、余計な時間がかかった。最近はこれから年末にかけて、工事も多くなる。嫌だね。

 それが、帰宅時、どこもガラガラに空いた。20時近かったとはいえ、普段交通量の多い道路まで、一緒に走っている車が1、2台ときた。怖いな。何かの前兆?! それとも今日、ワールド・カップの試合でもやっていたか?!

 二つ目。その帰り道のこと。信号待ちで止まった時、ふと前の団地の窓を見上げた。何とそこには、既にクリスマス・ツリーが飾られていた。40日以上前だよな。絶句。

2009年11月03日(文化の日)
 今日、東京は快晴だった。しかも文化の日で祝日。当然、大学の仕事はない。そこで、家にこもって仕事をしていた・・・ 。唯一の救いは、先日購入した5枚のアルバムを聴いたことかな。そのジャンル、フュージョンにフリーに、70年代UKロックに、2000年代ウェールズ・ロックにエレクトロニカ。我ながら、このジャンルの雑多さに眩暈を覚える。

 ところでウェールズからは、小さな警察署を2012年3月までに閉鎖するというニュースが飛び込んできた。その数、25。確かにウェールズは犯罪が少ないが(南ウェールズは除く)、大丈夫なのかね。

2009年11月02日(聖エルニンの日)
 東京の話。11月に入ったというのに、昨日は真夏日を記録。今日は一転して曇り空からにわか雨。夜には、強風も吹き荒れる。木枯らし1号かな?

 というわけで秋も深まったところで、武満徹の「ノヴェンバー・ステップス」を聴く。「11月の階段」と名づけられたこの曲は、極めて日本的な秋の庭園風景を思わせる。できれば小澤征爾の指揮が良い。70年代の官能的な演奏も良いが、できれば、89年にベルリンで録音されたものが良い。西洋にありながら、厳しい日本の秋を感じさせる演奏が、深まる秋にぴったりとあう。

 さてもう少ししたら、こちらも武満の「秋」を聴くか。これは――更に秋が深まる。

2009年10月29日(ホームビデオ記念日)
 問:世界中の人々を魅了する、レオナルド・ダヴィンチ作『モナリザ』。その一番巨大なコピーはどこにあるか?

 答:ウェールズはレクサムのイーグルス・メードウ・ショッピングセンター(Eagle Meadow shopping centre)にある。直径17.5mもの円に描かれたモナリザが、それだ。今日、お披露目されたばかりである。

 245人も関わり、987時間かかって描かれたその作品は、原画の50倍の大きさをもつ。加えてこれまででコピーで一番大きかったエディンバラのものの、2倍以上の大きさである。すごいものだ。

 ところで大きいと言えば、私が通勤中に使用する鞄も大きい。仕事がら、荷物が多い。必然的に鞄が大きくなる。

 教師仲間には、キャスター付きのスーツケースを使用している人も数人いる。私は肩掛けの鞄を使用する場合が多いのだが、特に電車が駅に着いた時に、さほど混んでいない電車内でもその鞄に体当たりをしてくる人がいる。それも1回の乗車で、多い時で、3,4人もいる。

 観察してみると体当たりしてくる人間は、大抵、手ぶらである。恐らく、私の鞄の大きさが気に食わないのだろう。だが鞄の中には、パソコンが入っている。壊れたら、首の根をひっ捕まえてでも弁償してもらうからね。よろしく。

2009年10月26日(原子力の日)
 ハードディスクの片隅から見つけ出した、古いニュースをひとつ。19世紀にロンドンを震撼させた連続殺人鬼“切り裂きジャック”。彼の名が現在でも知れ渡っているのひとつは、事件そのものが迷宮入りしたせいだろう。

 切り裂きジャックはわずか2カ月の間に少なくとも5人の娼婦を襲い、最後の一人に至っては“解体”された。そして忽然と姿を消す。以来、何人も容疑者が上がるが、これまでに真犯人はみつかっていない。

 その真犯人がウェールズ国立図書館創立者ジョン・ウイリアムス卿である、と、トニー・ウィリアムスが自著に記した。ジョン・ウィリアムスはスウオンジー出身の医師で、当時、ベアトリス王女の医師としてロンドンで開業していた。記録によればジョン・ウィリアムスは5人の被害者全員を直接知っており(中には診察したものもいる)、最初の被害者に至っては中絶を施している。これが証拠だという。

 驚いたことに、そのジョン医師が使用していたメスは、アベリストウィスにあるウェールズ国立図書館で展示しているという。著者であるトニーは、そのメスのDNA鑑定が行われば真相が明確になるという。だが図書館側は当時、それを拒否した。結局、真相は闇の中である。

 しかし、私を驚かせたことがもうひとつある。それは、トニーがジョンの血縁であるということ。祖母の大伯父の叔父というから、かなり離れているが、それでも血縁には変わりまい。もし彼の説が証明されれば、トニーは血縁者から連続殺人鬼が出たことになるのだが、良いのかね。それとも歴史に名を刻む“切り裂きジャック”故、大丈夫なのだろうか。

 この記事から4年以上の歳月が経ったが、これは結局、どうなったのだろう? 記事を見て思い出したら、急に気になり始めた。

2009年10月24日(世界開発情報の日)
 先々週日本を襲った台風以来、ずっと天気が良い日が続いてきた(ように記憶している)が、今日は一転、曇り空。夕方からは、雨が降り出した。気温も落ち、寒くなった。秋だな。晩秋だ。

 秋と言えば、R.S.トマスが農夫Iago Prytherchを描いた一連の詩だ。極初期の詩か、Eglwys-fach時代のものが良い。

 それから武満徹の秋に関する曲もある。中でも雅楽のアンサンブルのために書いた『秋庭歌一具』が群を抜いて素晴らしい。これは伶楽舎による演奏のCDが、最高に良い。オーケストラと尺八、琵琶のための「秋」も良いね。個人的には「11月の階段」より好きだな。

2009年10月23日(電信電話記念日)
 すごいCDを2点。ひとつはEMIから出ているBEST 20TH CENTURY CLASSICS 100。20世紀クラシック音楽とは、すなわち、20世紀の現代音楽のこと。この音楽をCD6枚に収めたのが、本作である。

 収録曲を提供している作曲家の面々がすごい。プロキエフやラフマニノフ、そしてショスタコーヴィッチとホルストにはじまり、ストラヴィンスキーやベルグ、ブーレーズらは当たり前としても、メシアンからタヴナー、グラス、ナイマンにコーポランド、ジョン・ケイジにペルト、リゲティにラターまでも収録。この面子だけでもクラクラするのに、何と、武満徹が3曲も収録されている。

 たいていこの手のコンピレーションには、製作者の意図が定まらず(あるいは商業的な意図が優先されすぎ、CM曲中心になったりする)、聴いていて不満が残る。だが本作には、製作者の“現代音楽への愛”が感じられる。有名どころを押さえながらも、全体を通して鑑賞できるレベルにまで各CDの編集が高められている。誠にお勧めである。

 もうひとつはSachiko Mの“I'm Here ... departures”。全1曲22分。2004年にリリースした自らの作品“I'm Here”を再構築した作品だが、まさに“静寂の音”。サイン派のみで構成された作品で、音が静寂を呼び起こす、まさに奇跡の作品。

 大友良英が開催した「ENSEMBLES 09 休符だらけの音楽装置」展での会場のみ販売の作品だったが、先日、タワーレコードで手に入れた。

2009年10月20日(新聞広告の日)
 もう2か月も前の話で恐縮だが、家から徒歩1、2分の距離にあったスーパーマーケットと、100円ショップ(所謂、百均)がほぼ同時に店を閉めた。不便で仕方がない。

2009年10月12日(芭蕉忌)
 過日、DVDで映画『ノーカントリー』を観た。さすが、コーエン兄弟監督! と、唸るような作品に仕上がっている。

 映画は、麻薬取引の金を持ち逃げすることで、非情な殺し屋に追われる身になった主人公の非日常的な生活を描く。そのため緊迫感は並々ならぬものだし、余計なBGMが一切排除され、かなりストイックに映画は展開する。

 その中でも、アメリカの空気を感じさせる映像が素晴らしい。またユーモラスな場面が、映画に散りばめられ、それが妙に生活感を出している。このユーモラスな場面が現れると、緊迫した場面から、突如、日常に引き戻される。

 この緊迫感とユーモラスの場面が、絶妙なバランスで取り入れられている。そのせいか、実に映画そのものをリアルになっている。本当に最後まで楽しめた。

 ・・・ と、のんびりとしたことを書いているが、実に今日は仕事である。しかも大学のほう。最近の大学は、祭日も何もないのである。

2009年10月11日(鉄道安全確認の日)
 昨日は1964年に東京オリンピックの開会式がなされた日だ。さすが、晴れの特異日。午前中こそ曇っていたものの、昼には晴れた。

 ところで、東京オリンピックにこだわるならば、体育の日 を動かさなければ良かったのにな。某都知事は、体育の日を動かす案が出た時に、確か反対しなかったよな。

2009年10月08日(レーザーディスクの日)
 くそっ。やられた。それも見事に。あれだけ注意し、頻繁にハードディスクをチェックさせていたのに、ウィルス(・プログラム)にパソコンが感染していた。しかも、メインのパソコンである。それも3本。畜生。調べ物をするために、頻繁に様々なサイトを訪問する。それだけに注意していたにもかかわらず、だ。

 しかしMacAfeeは、何のためのウィルス駆除&予防プログラムだ?! 徹底的にハードディスクをチェックさせたら、すました顔で感染していることを告げてきた。

 既存のプログラムを使用していると、やれレジストリが変更されただ、プログラムがインターネットにアクセスしようとしているだ、警告ばかり発し、こちらの作業を邪魔してくる。それにも関わらず、ウィルスの侵入を防げないばかりか、ウィルスの思うがままにさせている。加えてウィルスによる情報の送受信は、完全にスルーだ。一体、何のために常駐しているんだ? 契約期間内だが、本気で別のウィルス駆除プログラムへの乗り換えを考え始めた。

2009年10月05日(時刻表記念日)
 先ごろ聴いた中で、kashiwa daisuke(柏大輔)の『5 dec.』が良い。いわゆる電子音楽のアーティストなのだが、楽曲は構築的。そのため、どこかヨーロッパの香りが漂りがある。だが彼の音の魅力は、何といってもデジタルで作られたノイズ。これを縦横無尽に操り、構築する世界には彼独特の“暗い”美学が伴う。これに惹かれる。

 ちなみに時刻表記念日とは、日本でこの日に初めて時刻表が出版されたことに由来する。何でもこの時刻表の作成には、イギリスの時刻表を参考にしたとか。列車運行の乱れまで参考にしてくれないで、本当に良かった。

2009年10月04日(宇宙開発記念日)
 2016年のオリンピック開催地を巡る招致合戦で、東京が負けた。当然だと思う。スポーツ選手らのことを第一に考えず、ただ己の欲望のためだけに某都知事が狙った東京オリンピック開催なのだから。

 それにしても招致に使われた額が、正式に公表されたものだけで150億円。そのうち企業が50億円を出し、残り100億円は税金だとか。融資した企業は、それと同額をヴォランティアに寄付すべきだし、某都知事は税金で賄った100億円全額を即刻返還すべきだ。

2009年10月01日(都民の日)
 資料の本が資料の山に消えてしまった! しかも、2冊も・・・ 。いや、3冊か? それすらもわからん。やれやれだ。

2009年09月27日(女性ドライバーの日)
 実はここ最近、体調がすこぶる悪い。目が回るような痛みに襲われ、おかげで気持ち悪くなる。揚句に体全体がだるい。ついぞ先日などは半日、寝込んでしまった。まさに鬼のかく乱である。やれやれだ。

2009年09月26日(ワープロの日)
 ウェールズから嬉しいニュースをひとつ。北部にあるスノードニア山脈に名を連ねるカルネッズ・イクハヴ(Carnedd Uchaf)山が改名され、プリンセス・オブ・ウェールズの名がつけられることになった。

 プリンセス・オブ・ウェールズといっても、故ダイアナ妃のことではない。生粋の妃である。すなわち、“最後の王子”の異名を持つスゥエリンの愛娘にして、最後の王妃グエンスリアン(Gwenllian)である。

 時のイングランド王エドワードがスゥエリンを破り、ウェールズをその支配下に置いた後、エドワードによりまだ1歳だったグエンスリアンは中部イングランドのセンプリンガム修道院に入れられた。そして53歳で死去するまで、修道女としてそこで暮らす。事実上の幽閉である。

 彼女はその死まで、自分の父親が誰であるか知らなかったと言われる。つまり自分がウェールズの王家の血を引く存在だとは、ついぞ知らぬままにその生涯を終えた。

 その彼女の名が、故郷ウェールズのスノードニア山脈の山のひとつにつけられたのだ。周囲の山々には、父“最後の王子”スゥエリンや母エレナーの名がつけられている。死して約700年後、ようやく家族がひとつに集まるようになったのだ。

2009年09月21日(ファションショーの日)
 安部(工房)文学の思想の柱には、「覗き」がある。彼の傑作のひとつに数えられる『箱男』では、箱を被り、その箱を住処とする男たちが登場する。彼らはその箱に一ヶ所だけあけられた「覗き穴」を通じて、周囲の様子を眺める。その箱男が覗き見た世界を描いたのが、『箱男』なのだ。

 言い換えれば、『箱男』という小説は、まさに個人という狭い世界から、広い世界を覗き穴を通じて眺める様子から成り立っている。

 先日完結した安部公房全集の一冊一冊には、厚紙のブックケースに一ヶ所だけ覗き窓があいている。箱の内側には写真が貼られ、その写真を見ようとすれば、その覗き窓から覗くしかない。だが覗き窓が狭いので、全貌は中々見えない。

 目を凝らしているうちに、なんとなく写真の世界が見えたような気がしてくる。そこにあるのは、自分とはかけ離れた世界。見ることしかできず、手の届かぬ世界。しかも知りえる事実は、見える範囲のみ。かなり限られた視野から得た情報のみで作られる世界だ。

 安部の描いていた世界は、多かれ少なかれ、この覗きの感覚から成り立っている。安部公房全集のブックカバーは、ある意味、安部文学を別の形で体現していると言える。

2009年09月17日(台風襲来の特異日)
 @モノが壊れそうになる。それも、立て続けに。たとえばデスクトップ・パソコンのハードディスク。たとえば、ノートパソコンのピック・アップ・レンズ(※CDやDVDの読み込み/書き込みを行う装置)。デジカメは勝手にビデオ撮影モードになり、持っている陶器やガラス製品は手からこぼれ落ちそうになる。実際、一眼レフの交換レンズは何度も地面に落とす。壊れてしまうよりはましだが、ハラハラし通しである。

 A最近、体質が変わった。ラーメンを食べるのが、きつくなった。特にスープにかけられる液体油。あれが、駄目。体が受け付けなくなった。週に何杯も食べるほど、一時期は好きだったのだがな。

 B今日は、日本での台風来襲の特異日だ。特異日とは気象用語で、ある特定の気象現象が多く起こる日を指す。つまり9月17日という日は、台風が日本列島に直撃した記録が最も多い日ということ。今年の東京は秋晴れ。良かった。

 C昨日の夜、はまったのがキース・ジャレットの『ウィーン・コンサート』。数あるソロ公演の中でも、秀でて良い即興演奏が収められている。静かに、優しい音で始まり、途中、現代音楽のように硬質な音を響かせるパート1が、特に良い。個人的には73年の『ソロ・コンサーツ』に次いで、お気に入りの1枚。

 Dその前にはまったのが、渡辺香津美レゾナンス・ヴォックスの『O-X-O』。そして今はまっているのが、95年のキング・クリムゾン・・・ 。

2009年09月15日(昔の敬老の日)
 ウェールズと世界@。9.11の同時多発テロから、もう8年。その時、救出活動で活躍した一人の消防士が、今、ニューヨークを離れ、ウェールズでホテルマンをしている。

 ウェールズと世界A。元ジャパンで、ソロに転向してからは坂本龍一やロバート・フリップ(キング・クリムゾン)、ホルガー・シューカイ(元カン)らとの活躍で知られるデヴィッド・シルヴィアンの最新作のタイトルは、中部ウェールズの小さな村マナーヴォン(Manafon)だ。そしてこのタイトル・トラックは、R.S.トマスのことを歌っている!

2009年09月10日(カラーテレビ放送記念日)
 久方ぶりにOvalに、少しだけハマる。Ovalはドイツのアーティストマーカス・ポップによるプロジェクト。

 何しろ、その手法が変わっていた。まずは自身の音楽を焼いたCDに、マジック・インクで疑似的な“傷”をつける。それをCDプレイヤーで再生することで、音楽と同時にデジタル・ノイズを発生させる。これが彼の“演奏”なのだ。

 最近はあまり活動を耳にしないが、Ovalはラップ・トップ・ミュージックが台頭する以前には、ミニマル・ミュージックの代表格だった。ファッション・ショーのBGMに使われるほど評価も高かった。

2009年09月05日(国民栄誉賞の日)
 嫌だな。“疲れた”を雑記での禁句にしたら、書くことがなくなった。よって復活。

2009年08月17日(プロ野球ナイター記念日)
 疲れたな。目が、気持ち悪くなるほど、痛むし。ひっきりなしに続く仕事のせい。嬉しい悲鳴ではあるが。また、気候のせいもあるのだろう。それにしても、8月15日を過ぎてようやく夏らしい日が来るとはね。今年の冷夏は異常だ。まあ、過ごしやすかったと言えば、過ごしやすかったが。

2009年08月11日(スポーツ中継の日・ガンバレの日)
 今朝5時ごろ、地震があった。震源地は駿河湾沖で震度6。東京は震度3-4。先日から続いての地震だが、こう続くと、悪い予感すらしてくる。鳴く猫鼠捕らず、ならば良いのだが(少々、意味合いが違うが)。

2009年08月10日(帽子の日)
 @昨日の18時近く、東京を震度4の地震が襲った。さすがに驚いた。思わず立ち上がって、CDの棚を押さえた。

 A昨日のような暑い夜には、ジョン・コルトレーンのサックス・ブロウがよく似合う。マイルス・デイヴィスと一緒の演奏ならば、なお更良い。その熱い演奏を、マイルスのクールなトランペットが冷やしてくれる。

 Bそして今日のような雨上がりながら汗ばむ夜には、チャーリー・パーカーが良い。以上、ここ数日、ジャズ三昧の私でした。

2009年08月03日(はちみつの日)
 今日はバッハの『マタイ受難曲』が、ぐいぐい来る。別に悲しいことがあったからではないのだけれどな。ちなみに聴いているのは、コルボ指揮のもの。CD3枚組である。ちなみにコルボは、個人的にアヴァドに次いで好きな指揮者である。

2009年07月29日(凱旋門完成)
 下は珍しくアップロードし忘れ。加えて、寝過ごすし・・・ (5分程度。大事至らず)。やれやれだ。

2009年07月28日(第一次世界大戦開戦記念日)
 @ウェールズの労働人口の82.6%が車を使用していることが、議会の調べによりわかった。その数、2000年の統計に比較して4.7%も上昇。公共の交通機関の便の悪いウェールズでは、仕方ないか・・・ 。

 A随分と以前に書いたが、変な癖がひとつある。原稿を書いている時に、爪を噛むというもの。それも、かなり無意識のうちにやってしまう。今日なんぞ、昨日爪を切ったばかりだというのに、気づくと噛んでいる。おかげで綺麗にやすりで整えた爪が、ボロボロに・・・ 。やれやれだ。

2009年07月25日(夏氷の日)
 昨日の朝、足がつった。あまりの痛みに、目が覚めた。だが夢うつつだったので、わけのわからないことを叫んでいたようだ。おかげで睡眠時間が1時間少々となった。その反動か、今朝は6時間も寝てしまった。こんなに寝たのは、一体、いつ以来だ?!

 それにしても、寝ていて足がつるとは、よほど疲れているのだな。まだ前期も終わらないしな。やれやれだ。

2009年07月23日(米騒動の日)
 @ウェールズでは車は不可欠と言われる。公共の交通機関が充実していないからだ。特にすごいのが列車。3(4)路線しかない。だがここにきて、新たな計画が持ち上がった。ロンドンのパディントン駅から南ウェールズのスゥオンジーまでの路線を“電化する”とイギリスの首相ゴードン・ブラウンが発表した。この費用は£600。かかる年数は約8年。この“電化”により、ロンドン=スゥオンジー間が20分短縮されるとのこと。

 ところで“電化”という表現に「?」が出た方もいると思う。実は私もそうだった。意外や意外、イギリスの列車のうち、現在、60%がディーゼル車によって運行されているのだ。このようなわけなので、以降、幣サイトでは“電車”という表現を“列車”に改めさせていただきます。これまでに書かれたものは、順次、変更していきますのでよろしく。

 A疲れを感じなくなっているほど、疲れている。体も頭も麻痺しているようだ。おかげでデレク・ベイリーの緊張感高い演奏が、甘美に聴こえてきた。実働で12時間を超える労働をしているものな。休みもないし。やれやれだ。

2009年07月21日(破防法公布記念日・公安調査庁設置記念日)
 口ずさむのはマニック・ストリート・プリーチャーズ。聴いたのは、日食故、ピンク・フロイドの『狂気』(註:アルバムの最後を飾り、全体を統括する曲のタイトル“Eclipse”は「日食」の意味)。頭の中をぐるぐる回るのは、エイジア・・・ 。・・・ 。・・・ 。

2009年07月19日(戦後民主主義到来の日)
 マニック・ストリート・プリーチャーズが、この7月に来日公演を予定していた。だがその来日公演が、中止になった。『Nano-Mugen Fes.2009』(日本でこの夏に行われるロック・フェスティヴァル)の公式サイトが明らかにした。ベーシストのニッキー・ワイアーの急病により、ドクター・ストップがかかったためだ。残念。

 運営者によると、当初、出演者変更によるチケットの払い戻しはしないとのことだったが、特別に今回の件には払い戻しで対応することにしたとのこと。それだけ、マニック・ストリート・プリーチャーズの人気が高い証拠だろう。

 ところで急病と公表されたため、まさか豚インフルエンザの感染か?! と邪推したが、どうもそうではないようだ。公式発表がなされていないため、詳細は分からない。だが、この5月26日に行われたスランデュノでのコンサートで、ニッキーは背中が麻痺している。恐らく椎間板ヘルニアが原因と思われるが、どうもこれが悪化したらしい。早く元気になって、例のベースを弾きながら跳ねまわるパフォーマンスを見せてほしい。お大事に。

2009年07月18日(光化学スモッグの日)
 メール・ラッシュ! 加えて試験問題はこの1週間で10以上作成。更にまだ4つ残っている?! そして頭から離れないのが、エイジアの曲・・・ 。相当、疲れが来ている。

 日本では完全に忘れられた豚インフルエンザだが、今、ウェールズではその感染が急速に拡大している。豚インフルエンザのウェールズへの到達はかなり遅かったが、この時期になってウィルスが猛威をふるっているのだ。

 ここ数日の間に、1日で300件もの感染が確認されており、1300人以上もの人が豚インフルエンザに苦しめられているという。現地の皆様、どうぞお大事に。また渡航予定の皆様、どうぞお気をつけて。

2009年07月14日(検疫記念日)
 メール・ラッシュ・・・ ! 読むだけで相当な時間が過ぎる!

 一方で、毎日、試験問題を3〜4清書。清書しては、印刷依頼。もちろん、普段の仕事は同時進行。

 そのような折、朝から頭の中で鳴っていた音楽はエイジア。・・・ やばいな。相当、疲れがきているようだ。電車では、無意識のうちに眠りに落ちるし。頂点超えたか? やれやれだ。

2009年07月13日(優生保護法の日)
 今朝、ふいに聴きたくなって、ザ・ドアーズを職場までの車中で聴いた。「ジ・エンド」の歌詞の最後の一節を聴いたら、「父よ〜」のくだりは良いとして、「母よ〜」のくだりには気持ち悪くなった。やれやれだ。

2009年07月11日(世界人口デー)
 先日、セミの鳴き声をふと耳にした。正直なところ、非常に驚いた。だが、そうか。いつの間にかもうそのような時期になっていたのだな。過密なスケジュールのため、毎日、日付を確認して行動していたのだが、季節の移り変わりまでは確認していなかった。

2009年07月05日(ビキニスタイルの日)
 この7月でSONYが携帯音楽プレイヤー「ウォークマン」を発売して、30年を記録する。携帯音楽プレイヤーには、一方ならぬお世話になった人々も多いだろう。私もその一人。今の愛機はハードディスクレコーダーに替わったものの、未だに手放せないでいる。そして今の会長は、ウェールズ系アメリカ人のハワード・ストリンガー氏である。だから何、というわけではないが幣サイトからもお祝いの声を上げよう。

 ウォークマン30周年、おめでとう! ありがとう! そしてウェールズ系会長、万歳!

2009年07月04日(那須の日)
 去る6月29日、イギリス南部のリゾート地ワイト島の土産物屋で、ウェールズ語を喋っていた姉妹が店から出ていくように店の経営者から言われるという事件があった。もちろん、ウェールズでは大騒ぎとなった。それに対し、ワイト島議会の議長が正式に謝罪。二人を島に再び招待する、と、公表した。もちろん費用は全額島持ちである。

 約50年前には、未だアイルランド人やウェールズ人に対する偏見と公然とした差別が、イングランドでは行われていた。21世紀にも入り、差別はなくなったと思っていたが、実際にはそうではなかった。意外なところからほころびが出てくるものだな。

2009年07月03日(通天閣の日)
 @最近、どの大学も「クールビズ」を提唱している。ある大学に至っては、「クールビズ」を推進するに当たり、教室の空調をほとんど入れないという方向を導入。学生と教師が汗だくになっても、事務所を除いて空調の温度を下げることはない。

 またある大学では、ジャケットを着ていても寒く感じるほど、空調をきかせる。どうやら空調をきかせることで、「クール」を実践しているということらしい。学生や教師から「寒い」と苦情が来ても、その温度や風量が変わることはない。以前、この苦情に対し学長自ら「暑さや寒さは人によって異なります」と返答していたことからも、これがこの大学の姿勢だとわかる。

 ABBCが、1984-85年のグレート・ストライキ(炭鉱ストライキ)で、サッチャーが炭鉱夫と「戦い、そして負けた」と報道し、非難を受けている。事実は逆。BBCに寄せられた苦情の多くは、アンチ・サッチャーという偏見と、まるで「サッチャーがウェールズで暴動を引き起こした」かのように報道していること。BBC曰く、二度とこの番組は放送しないとのことだ。炭鉱夫が勝った世界も、見てみたいが。

 Bウェールズに豚インフルエンザ第二の余波が到達。9人の患者が“陽性”と確定された。

 C40年前のこの日、スゥオンジーが“city”に昇格した。炭鉱とその資源を運ぶ港街として栄え、詩人のディラン・トマスを生んだ街。映画『ツイン・タウン』の舞台ともなり、その初期にはバンド、マンが活動の拠点においた街。スゥオンジーが街に昇格したことを正式に発表した2日後、チャールズ皇太子はカーナヴォン城でプリンス・オブ・ウェールズの冠を頂いた。

 Dああ疲れた・・・ 疲労困憊。

2009年06月27日(奇跡の人の日)
 @メール・ラッシュ!! ・・・ これが全て電話だったらと想像してみる。空恐ろしい。

 A先日、1日のうちに2回も電車で駅を乗り過しそうになった。どちらも終着駅だったので、事なきを得たが・・・ 疲労がたまりすぎだ。仕事のしすぎも考えものだ。ちなみにその日、電車で座った記憶がある。だが、寝た/寝ようとした自覚はない。つまり、落ちたわけか。やれやれだ。

2009年06月26日(国連憲章調印記念日)
 たまには本の話題を。乾くるみ著『イニシエーション・ラヴ』を先日、読んだ。本書の技巧は巧みではある。文庫本の裏表紙に書かれていた「最後から二行目で、本書は全く違った物語に変貌する」は、確かに納得するところもあるが、読後、しばらくの間「?」だった。

 実にトリックはほぼ予想通りだったのだが(本当です!)、筒井康孝の『ロートレック荘殺人事件』のように「やられた!」という感じがしない。

 読み直してわかったのだが、伏線が弱い。特に表記(言葉遣い)にそれが顕著。主人公らが使う自分を指す言葉が、曖昧になっている。これが明瞭に分けられていれば、「やられた!」となったのだろうが。また物語のなかで進行するふたつの要素が、交錯するスリルがあれば、もっと面白かったと思う。

 文庫本には種明かしを兼ねた解説がある。それを眺めていると、小説の中で、まるでコンピューターゲームの隠れキャラを探しているかのようだ。本筋よりもそちらのほうで興行収入を上げた日本映画があった(テレビ・ドラマから生まれた映画です)が、それと同じなのかな。時代の風潮なのかもしれない。だが、どうもこの手のものは両手ばなしで楽しめない。

 それにしても、種を明かさないように書くのは、本当に大変だ。

2009年06月22日(かにの日)
 ピーター・ガブリエルのソロ・アルバムを初めて聴いたのは、3枚目(通称Melt)だった。ゲート・リバーブ(※エコーを一定値で切るエフェクター)を生み出し、全てのドラムをハイハット/シンバル抜きで構成した音に、心酔した。そのためか、遡って聴いた1枚目はピンとこなかった。しかし相当年月が経った今、聴きなおすと1枚目も中々優秀なポップスではないか。というわけで、この2日、ガブリエルの1枚目にはまっている。

 1404年の昨日、オウエイン・グリンデュール(Owain Glyndwr)がウェールズ議会をマッキンスレス(Machynlleth)で開いた。イングランド王朝が赤薔薇白薔薇で争っていた時代に、半ばどさくさにまぎれての議会開設だった。それでも――一時期とはいえ、自治をウェールズが取り戻したのである。

2009年06月18日(海外移住の日)
 @最近、朝、職場に着く直前にマニック・ストリート・プリーチャーズの「ザ・マッシズ・アゲインスト・ザ・クラッセズ」(大衆対上流階級の意味)を聴いている。この曲は、スタジオ版よりもライヴのほうが断然良い。だが、それを補っても有り余るだけのパワーが、内包されている。これが効く。

 Aミッド・グラモーガン出身の男性が、宝くじで£180万以上の金額を当てた。日本円にして約2億8千万円以上。何とこの男性、宝くじを買ったのは初めてだという。羨ましい。だが、買わないことには始まらない。買ってそれが当たる確率を考えると・・・ やれやれだ。

 B06月09日の蛍光灯だが、今日になったら直っていた。漸く交換したらしい。一緒に周りの蛍光灯も交換したのか、非常にまぶしい。

2009年06月15日(暑中見舞いの日)
 今日、無性に聴きたくて、聴いたのがピーター・ガブリエル。ちょっと前は、佐久間正英。いかんな。昔聴いた音楽ばかり聴きたくなるのは、疲労の証拠。いや、現実逃避か。いやいや、スピーカーを変えたせいだ・・・ と思いたい。やれやれだ。

2009年06月14日(日記の日)
 どうもおかしい。肩で息をする。緊張感が途切れる。頭の回転が鈍い――疲れるわけだ。気づけば休みが全くない。やれやれだ。

2009年06月11日(雨漏りの点検の日)
 パブロフの犬と言えば、条件反射。餌の度に合図をすると、その合図で犬はよだれを流すようになるというもの。私と電車の席といえば、これも条件反射。座った途端、眠りに落ちる・・・ 。疲れと睡眠時間の問題。やれやれだ。

 Atsuhiro Ito(伊東篤宏)という音楽家がいる。楽器は蛍光灯。これは冗談でも何でもない。彼は蛍光灯からノイズを発する方法を発見。それだけならば技術屋でもできるかもしれない。だが彼は、そのノイズを音楽的に処理する方法を見つけた。

 その「楽器」を名づけてOPTRON。これまでに3枚のソロ・アルバム(うち1枚はDVD)と3枚のリーダー作をリリースしている。その轟音と化したノイズとドラムのデュオOptrumによる作品Recorded は、中でも比較的入手しやすいだろう。万人に勧められる作品ではないが、少しでも気にかかった人は聴いてほしい。未だ音楽に可能性があることを、教えてくれるはずだ。

2009年06月09日(ネッシーの日)
 自宅近くのマンション。ここ1週間ほど、2階の廊下の電燈がちらついている。その隣は駐車場だ。開けているので、非常に目立つ。なぜ、交換しないのか? 電燈代をケチっているのか? それとも、何かの暗号なのか?!

 こんな考えが浮かぶのも、もちろん、疲れているからである・・・ 。

2009年06月01日(写真の日)
 昨日(5月31日)、ついに豚インフルエンザへの感染が、ウェールズで確認された。メキシコの外で流行り始めて早1ヶ月。ようやくここにきて、感染者が出たのだ。

 患者はカーフィリィ(Caerphilly)の男性。31歳。やはり若い人を中心に感染が広がると言われていたが、その通りのようだ。現地で暮らす方、旅行を計画されてい方、くれぐれもお気をつけて。

 この東京では、一時期は職場でもマスクをかけている人が目立った。だが今週が開けた途端、急に見かけなくなった。喉もと過ぎれば熱さ忘れる、にならなければ良いが。

 ・・・ と思っていたら、今日は今日でウェールズでは、麻疹が流行っているとの報道があった。現在確認されているだけで、253もの人が麻疹にかかっている。大変だな。

 そういえば、日本でも一昨年にものすごく麻疹が流行った。おかげで大学が“麻疹”休校した。懐かしいな。今年はないのかな・・・ (不謹慎、失礼)?

2009年05月28日(国際アムネスティ記念日)
 ウェールズ語話者は、特にネイティヴは、「ウェールズ語は英語に訳せない」という。英語のほとんどは日本語に訳せるが、中にはニュアンスまで十分つたえることができないことがある。

 次に掲げるのは、そのようなもののひとつ。1997年9月18日、中央政府からウェールズへの自治権移譲の可否を問うた国民投票が行われた。結果は、自治権移譲を認める票が過半数を上回った。これにより、ウェールズは議会をもつことが決定した。その結果を受けて、翌朝に行われたロン・デイヴィス議員のスピーチである。

Good-morning ― and it is very good morning in Wales.
「おはようございます――本日はウェールズではとても良い朝を迎えました。」では、やはり伝えきれないな。難しい。

2009年05月26日(ル・マンの日)
 あまり馴染みの店は作らない。それでも、よく通う店はあるし、顔馴染みになる店もある。そんな店が何の前触れもなく店じまいをしていると、やはり、驚く。特にそれが、かなり夜遅くまでやっていたガソリンスタンドであった場合には――ガス欠間際なのに、この時間、他にどこのスタンドがやっていたか?!

 10年前のこの日、ウェールズではウェールズ議会(National Assembly for Wales)が開かれた。その開会式にはエリザベス女王が出席し、議会の開会を祝った。これにより、ウェールズ議会は北アイルランドやスコットランドの議会と同等の力を持つことが証明された。実に1536年に自治を完全に失って以来、450年以上の歳月が流れていた。その議会も、今日で10周年を迎える。おめでとう、ウェールズ議会! そして、おめでとう、ウェールズ!!

2009年05月24日(ゴルフ場記念日)
 @かつてこの日は、イングランドでは帝国の日(Empire Day)と言われた。イギリス大帝国時代の名残。各植民地が大英帝国の一部を構成することを祝福した日だ。現在は、イギリス連邦の日(Commonwealth Day)として3月2週目の月曜日に移動した。

 A豚インフルエンザは、未だウェールズには届いていないらしい。すごいな。かつて黒死病が流行した時、人々は都を離れ、山中に籠ったという。ああ、そうか。ウェールズには山と丘がたくさんあったな・・・ 。

 Bメールの返事が中々書けなくて申し訳ないです。順次、書いていますのでどうぞご容赦のほどを・・・ 。

2009年05月14日(種痘記念日)
 どうやら、羊たちの沈黙が再び破られるらしい――アンソニー・ホプキンス演ずるレクター博士によって!!

2009年05月09日(アイスクリームの日)
 @本当にすごい作品は、唐突に世に出るものだ。Alva NotoのXERROX vol.2 (2009))。サンプリングした素材(本人がアメリカで収集したらしい)をもとに組み上げた11曲は、通常の作曲からは得られない音の揺らぎで占められている。地上のざわめきが、このようにも音楽的だとは。早くも本年度最高傑作の兆しだ。

 Aウェールズのサリー島(Sully Island)が売りに出された。サリー島は、南ウェールズはグラモーガン海岸の沖にある14.5エーカーの小さい島。売却希望価格は125万ポンド(≒187,596,480円)以上。売却には、建物を建てぬという条件が付く。

 この島、かなり小さいながら歴史が古い。古くはブロンズ時代の墳墓が残っているという。また島には、ローマ人やヴァイキングの痕跡が見られる他、13世紀にはノルマン人の海賊アルフレッド・デ・マリスコ(Alfredo de Marisco)がこの島を支配したという。

 購入希望の方は、カーディフの Chris John +Partnersまで。お金に余裕のある方、是非、購入を検討されてはいかがでしょうか・・・ ?(私はに無理です!)

 B目次のページにもありますが、ついに幣サイトは無事に運営開始から5周年を迎えました。本日より6年目に突入となります。

 一言に5年といっても、長い月日でした。この長い月日の間、こつこつとサイトの運営をしてこれたのも、ひとえに皆様方のおかげです。厚く御礼申し上げます。これからも引き続きご愛好のほどを、よろしくどうぞ、お願いいたします!

2009年05月08日(世界赤十字デー)
 先日に引き続き、映画をもう1本。シャマラン監督の『ハプニング』は、独自の映像美が冴える作品だ。特にアイデアと、前半の緊張感の高め方が良い。

 しかしその一方で、後半の展開に首を傾げてしまうのは私だけではないはず。理解できないのではない。監督が観客の「なぜ?」に答えていないのだ。おかげで非常に作品の密度が薄く感じてしまう。悪く言えば、出来が非常に良いが内容のない映画になってしまている。完成を急いだのだろうか。アイデアが良いだけに、残念だ。

2009年05月07日(博士の日)
 イギリスでは既に豚インフルエンザの感染者が出ているが、ウェールズでは未だ確認されていない。すごいね。

 最近読んだ本の中で殊更面白かったのが、わぐりたかし著『地団太は島根で踏め』(光文社新書)だ。誰もが知っている日本語の言い回しの、誰もが知らない語源を著者自ら旅し、それを記したもの。軽いタッチながら、知的好奇心を適度に刺激してくれる。写真で語源のもととなった「モノ」を見れるのも良い。かなり電車内で楽しませていただいた。

 これのイギリス英語版、もしくは、ウェールズ語版がないかな。

2009年05月06日(立夏)
 @東京は雨だが、今日は立夏。春分と夏至の中間にあたる。夏の始まりだ。

 A過日観た映画(DVD)の中で、記憶に残っているのが『レンブラントの夜警』。劇仕立てで進行する、異色の映画だ。あたった劇をそのまま映画化したのかと思ったが、どうやら違うらしい。

 劇場ならば我慢できるような冗漫な展開には、昨今の場面展開の多い映画に慣れた身には辛いものだと思う。上映時間が2時間を超えるが、余分な場面を省けばもっと短くなるだろうな、と思いながら観ていたが、観終わって驚愕。監督はピーター・グリーナウェイじゃないですか。歳とったね・・・ 。

 Bウェールズはカーディフにあるニニアン・パーク(Ninian Park)が閉鎖される。ニニアン・パークはサッカーの競技場で、地元カーディフ・シティFC(Cardiff City F.C.)のホームグラウンドだった。

 最後の試合は2009年4月25日。イプスウィッチ・タウンFC(Ipswich Twon F.C.)とのもの。残念ながらカーディフ・シティFCは、3-0で負け試合となった。

  2009年05月03日(憲法記念日)
 @豚インフルエンザ。これまでにウェールズでは51人の感染が疑われ、そのうち、37人が陰性との結果が出た。未だ14人は検査中ながら、陽性反応は出ていない。

 Aイギリスで最悪の犯罪者として恐れられるチャールズ・ブロンソン(同名の俳優とは異人)は現在服役中だが、保釈後、故郷のアベリストウィス(西ウェールズ)に住むことを公表した。

 1974年に武装強盗の罪で服役して以来、誘拐、人質立て篭もり事件など数多くの事件を引き起こしてきたブロンソン。その理由は「母親が住んでおり、子供時代の良い思い出があるから」とのこと。未だ57歳だが、故郷で落ち着けるかどうか、地元ならずとも不安が募る。

 B暗いニュースの中で、明るいニュースを一つ。ウェールズ議会が発足してから、今年で10周年を迎える。おめでとう!

 1999年の5月6日に国民投票が行われ、その結果を受けて同年7月1日に発足したウェールズ議会。1979年には国民は議会設立に反対したが、この時、ようやく賛成票が過半数を上回った。地方行政の一部ではあるものの、これにより1536年に奪われた政治的自由が再びウェールズに戻った。改めて、おめでとう!

 C最近、聴いた中でErastのGOODAIR+MINIMISSING (2003-2004)と、ヘンリー・カウの40周年ボックスセットThe Road: Volume 6-10 (2008)はすごいと思う。前者は再発ながら、改めてErastのもつリズムとメロディ、そして音色に対する鋭い感覚を感じることができた。

 後者は4枚のCDと1枚のDVDという変則構成。中でも8枚目のドイツはブレーメンでのライヴを収録した1枚が、すごい。メンバー全員が一定のテンポで演奏しない即興演奏は、はまれば多層のリズムを楽しめる。これはそれが非常に上手くいった例だ。

 Dこんなことを書きながら、実は仕事中。しかも2:00AM。連休だから、ぶっ続けで仕事ができる。でも、1日ぐらいは休みたいものだが。やれやれだ。

2009年04月30日(図書館記念日)
 何とかが風邪をひかないのは理(ことわり)。それは身をもって知っている。しかしその何とかでも、体をひどく壊すことはあるのだな。今、体感している。ズタボロの状態である。

 しかしながら貴重な経験でもある。そろそろ連休に入れそうなので、仕事のスケジュールをこなしつつ、じっくりと観察してみよう。

 懸念の豚インフルエンザだが、感染の疑いで正式に検査されている患者数が27と増加した。感染はウェールズでは未だ確認されていないものの、怖い数字である。

2009年04月29日(昭和の日)
 豚インフルエンザ、ウェールズ上陸の可能性あり。現地時間で27日5時の時点で、8人の患者が豚インフルエンザ感染の疑いで、検査されていることをウェールズ公衆衛生局(National Public Health Service for Wales)が公表した。今後の情報を注意されたし。

2009年04月28日(象の日)
 ものすごい疲れ。頭の中で考えがまとまらない。口を開くのも億劫なほど疲れている。

 しかし授業は90分フルにやってしまう。乾燥しているのか、喋っていると口の中がカラカラに乾く。喉に悪いな。案の定、咳が出る。やれやれだ。

 明日は旗日。どこの大学も授業をやるみたいだ。おかげで私も授業をせねばならぬ。なお、休日出勤でも特別な手当てもなく、給金も変わらない。これじゃ賃金カットじゃないか。更にいえば、下手するとゴールデン・ウィークはカレンダーよりも短くなる場合もある。やれやれだ。

2009年04月25日(ギロチンの日)
 本当に嫌になるのが、自分の爪を噛む癖。これ、普段は全くやらない。しかしパソコンに向かって原稿を書いている時に限って、発生する。ほとんど無意識状態でやっているので、気づけば爪がボロボロ。奇麗に爪を切りそろえたばかりなのに、もう今日は形がそろっていない。今もそう。これを書きながら、キーボードから手を離すと、気づかぬうちに口元に手が来ている。厭だな。やれやれだ。

 もうひとつ嫌になるのが、マカフィー。いわゆるアンチ・ウィルスのソフトだが、最近のバージョンでは勝手にスキャンを始めたり(設定の変更ができない!)、すべての動作に干渉する。おかげで動作が非常に遅くなる。

 下はアップロードし忘れ。これも嫌になるな。やれやれだ。

2009年04月24日(植物学の日)
 晩秋からこの冬にかけて、温かくなるアイマスクを愛用していた。封をあけてから約10分間、温かさが持続するこのアイマスクは目の疲れを緩和してくれる。私の場合、仕事の半分以上がパソコンを使用しているので(人によっては意外に思うかもしれないが)、必需品であった。

 しかしストックが切れかけたので、先日、買い出しに行くと――ない。店員曰く、アイマスクは季節商品とのこと。気候が暖かくなったので、出荷が終わったとのことだ。あれが季節商品とは意外も意外。確かに、夏には不要かもしれないが、最近ではどこでも冷房が効いているが・・・ 。結局、少しだけ残っていた商品を求めた。やれやれだ。

 余談ながら、下(21日)の雑記、改めて読むと我ながら脱力してしまう。ヤモリ(イモリ?)がへばりついていたのも、走行中に突然ダイブしたのも事実。それをこんな風に脚色するとはね・・・ 。

2009年04月21日(大師の縁日)
 返事も含めて書けないメール多数。申し訳ない。順次、書いていますのでご勘弁のほどを。

 ところで過日、車を運転した際、左側のサイドミラーを覗くと、なにやら見馴れぬ物体が。よく見ると、イモリだか、ヤモリだかがミラーに張りついている。時ならぬ道連れだ。

 その“同行者”は30分近く、そこにへばりついていたが、何を決したか、ミラーから車体に移動。その後、助手席の扉よりダイブを試みた。何が“同行者”を駆り立てたのか。ダイブする寸前に見せた表情は「任せとけ」と語っていた。(註:かなり疲れているのは確かですが、これはほぼ事実です)

2009年04月18日(発明の日・特許制度執行記念日)
 ごたごた。あたふた。おたおた。ばたばた。どたどた。・・・ 昔、擬音と接続詞を専売特許としていた知人がいた。そのような文体で書くのが相応しいような、状態である。何とかならんかな。やれやれだ。

2009年04月11日(美術展の日)
 FFFTPはパソコンにあるデーターを、サーヴァーに送るソフトだ。ホーム・ページの更新には欠かせないソフトである。そのソフトが先日、急にデーターをダウンロードもアップロードもしなくなった。

 ソフトそのものが壊れたのか、とまずは疑った。しかしどうやら原因は、その数日前にウィンドウズをアップデートしたことらしい。そのためパソコンと外部間でのデーターの送受信に、制限が設けられたらしいのだ。解除の方法は、ロールバックすること。つまり、アップデートを取りやめることだ。何なんだろうな、一体、これは。

2009年04月10日(美術展の日)
 先日、家の前の駐車場で、トラックの荷台からワゴン車タイプの車に荷物が移されていた。引っ越しのシーズンにはよく見る光景だ。夜中の2時でなければ、それこそありふれた光景だったと思う。

2009年04月09日(美術展の日)
 最近、歳とったな(≒大人になったな)と思ったこと。「〜でよくね?」という言葉のイントネーションに、イラっとしたこと(皆さん、言葉は正しく使いましょうね)。

2009年04月08日(折り紙供養の日)
 昨日、家の前の月極め駐車場で、車がバックの練習をしていた。免許をとりたてなのだろうか。何度も入れては出し、切り返しては、思う場所に一度で入れようと練習している。初々しいくて良い。ただ、その時間が朝の4時だったことを除けばさらに良い。

2009年04月07日(世界保健デー)
 5日、某国が飛ばした飛行物体は、日本の領空を犯し、飛び去った。人工衛星打ち上げのためとも、ミサイルの実験とも言われるが、いずれにせよ、他国の上空を許可なしに飛ばすとはね。

 その某国は打ち上げ成功を強調しているが、アメリカ側は否定。アメリカによれば、「何も軌道に乗らなかった」とのこと。ミサイルならば、軌道に乗る必要もないのだがね。

 そのアメリカの大統領が核廃絶演説を行った。20世紀後半に訪れた核の脅威は、ソビエト連邦(現ロシア)との冷戦に発展し、アフガンでの戦争を事実上引き起こした。極言すれば、9.11もここに端を発している。核の脅威から、兵器装備が当然のように扱われつつある昨今で、核廃絶演説は快挙だ。夢物語に終わらないことを、祈る! 

 一方、イタリアでは大地震があり、ウェールズのブラックウッドでは爆発物を所持していた男が、テロリスト容疑で逮捕された。世界は動いているな、と、思いつつ私は隠遁生活を強いられている。花見どころか、今年は桜もまともに見ていない。

 新学期がもう明け、授業開始も秒読み段階のためだ。ほとんど報道されないが(恐らく文部科学省および関連団体からの圧力だろう)、大学での授業時間は驚異的なほどに増加し続けている。したがって予習と授業以外の仕事を、詰めてしているのだ。

 もっとも最近では中学や高校に倣ってか、指定教科書を採用する学校が増えた。必然的に予習にかける時間が増す。だが、某明星大学は昨日になって初めて教科書を送ってきた。さらに授業中に使用する問題集は、授業開始日に渡すという。これで教育のことを考えていると言えるのかね? どうなっているのだ。やれやれだ。

2009年04月03日(日本橋開通記念日)
 @Microsoft Officeとの格闘。アップグレードした影響(2009年04月02日参照)で、なぜか強制的にWord2003が言語データーを埋め込むようになった。オプション設定を埋め込まないように変更してみる。すでに作成したファイルに対しては変更が適応されるが、初期設定の変更ができない。

 そのため新しい文章ファイルを作成するたびに、オプション設定を変更しなければならない。面倒臭い。

 以前のヴァージョンでは、初期設定を変更できたと思うのだが。どなたか対処方法を、ご教授いただけないだろうか。

 A東京の都心部では桜の満開間近。乗り換えで降りた某駅では、駅周辺からごった返していた。加えて年度明けで週末とあって、花見客のほかに、新入社員・新入学生を含めた(巻き込んだ?)夜の団体がひしめいている。この時期は1年の中で最も酔客が多いひとつではないだろうか。もしかすると日本ならではの光景なのかな。

 B日本橋開通記念日とは、五街道の起点となる、東京都中央区にある日本橋をさす。したがって「にっぽんばし」ではなく、「にほんばし」と読む。

 架橋のきっかけは、徳川家康の全国道路交通網整備計画。ウェールズでは似た道路としてあげられるのは、恐らく、ローマ街道だろう。さて、このローマ街道の起点はどこかな。カエレオンだろうか。イギリス全土ならば、ドーヴァーなのだがな。

2009年04月02日(国際子どもの本の日)
 メインで使っているパソコンは、Windows XP SP2だ。もちろん、Officeは2003だが一部でそれ以前のものを使用している。こうしているのも、ソフトのヴァージョンが上がるごとに不具合や不便なところが多くなるせいだ。

 だが先日、パワーポイント欲しさにOffice 2007へのアップグレード・ソフトを購入。パワーポイント以外は2007に更新しないつもりだったのだが、Microsoft IME(*文字入力に関するソフト)をうっかり2007にアップグレードしてしまった。

 おかげで学習機能は白紙に逆戻り。また異様なほどに、文字入力が遅い。完全にこちらの打つ速度についていっていない。文字を打ち込むたびに、ギクシャク、ギクシャク。もちろん変換も遅い。

 これがこの商売としては、非常にストレスにつながる。あれやこれや試す。無駄骨に終わる。ネット検索を試みる。見つからない。うーん、と半ば投げ時、偶然、IMEのツールからプロパティを開いてみた。

 閃いた。“予想入力”をoffにしてみる。すると快適。以前の文字入力/変換の速度に戻ってくれた。だが白紙に戻った学習機能に関しては、そのまま。しかしアップグレードの度に不具合が出るとはね。やれやれだ。

 追記:パワーポイントのマニュアルは、ついていなかった。やれやれだ。

2009年03月29日(八百屋お七忌)
 1913年のこの日、ウェールズは5 Newfoundland Road Gabalfa Cardiffで一人の赤子が産まれた。

 彼は4歳のクリスマス前に北ウェールズのアングルシー島の先端ホーリーヘッドに辿りつくまで、港町を転々と暮らした。ウェールズの母とも呼ばれるアングルシー島の厳しくも豊かな自然の中で育まれた少年は、成長して後にウェールズ聖公会の牧師となる。同時に彼は、ウェールズを詠い、神を詠う詩人となった。

 彼の名はRonald Stuart Thomas。つまりR.S.トマス。20世紀を代表する“英語で詠う”ウェールズ詩人である。

2009年03月23日(世界気象デー)
 微妙な話。現プリンス・オブ・ウェールズのチャールズ皇太子が1976年から80年の間に送ったラブ・レター6通が競売にかけられた。落札価格は3万アメリカ・ドル。日本円にして約290万円。なぜアメリカ・ドルかというと、競売にかけた人間がアメリカ人コレクターだから。何でもラブ・レターを送られた本人から2002年に購入したものらしい。それを今回、手放したというわけ。

 出品者がアメリカ人コレクターというのも微妙だが、値段も高いような安いような微妙な値段。ラブ・レターの宛先も、実は故ダイアナ妃でも、カミーラ夫人でもない。宛先は、当時、カナダはモントリオールのイギリス領事館に勤務していた女性とのこと。うーん。微妙だ。

2009年03月21日(国際人種差別撤廃デー)
 @日本では様々な論議を醸し出した、Googleのストリート・ビュー。歩く人の視点で地図を見られるというGoogle独自のサービスだが、専用の車を使って撮影した画像をそのまま掲載(一部モザイク)しているだけあって、個人情報や肖像権が問題となり、議論されていた。

 イギリスでは、昨日(3月20日)にこのサービスが始まった。地元メディアを読む限りでは、このサービスはかなり肯定的に捉えられている。実際にこのサービスでカーディフを見てみた。日本に住む身としては、旅に出ずに現地の様子を見られる、というのは、嬉しい。何度か訪れた地は、懐かしさすらある。しかし、やはり問題はプライバシーの情報。どうなんだろうね・・・ 。

 A日本の東京では、本日11時、桜の開花宣言がなされた。日本人にはなじみの深いこの桜前線というサービス、実はイギリス人からみれば“異常”なことらしい。なぜニュースで“桜のみ”の開花状況が報道されるか、理解に苦しむとのこと。イギリスには季節になると、庭園用草花品評会があるのにな。所変われば、というところか。

2009年03月20日(春分の日)
 最近、どうもInternet Explorerの立ち上げが遅い。どうやらこれはウィルス対策ソフトのMacAfeeを最新版にアップデートしたためらしい。MacAfeeは、ウィルス・バスターほどではないものの、非常に動作が重い。その上に余計な機能ばかり発揮するので、ワクチン・プログラム以外は更新したくなかった。だが“現行のソフトでは(こちらの契約内であるにもかかわらず)サポートを終了する”と一方的に告げてきたため、不承不承、最新版にアップデートした次第。

 アップデート時には他に入れていたソフトを強制的にアンインストールさせられ(“競合”する故とのことだが、これは不当競争では?)、アップデート後にはバルーンは頻出するし、コンピューター起動時には毎回ではないものの、勝手にハードディスクのスキャンを始める。動作が重くて仕方がない。ある一定量以上の添付ファイルを含むメールが、送れない。通信速度を“最速”に設定しても、光通信なのに、結果の表示に時間がかかる。実際に完全にソフトの実行を止めれば、何と早く稼働することか! 不満ばかりだ。契約が切れ次第、他のソフトに乗り換えるか。

 クレジット・カードからの契約も自動更新だったな。だがクレジット・カード情報をアップデートしていないので、自動更新されることはないだろう。

2009年03月19日(カメラ発明記念日)
 スタンドが壊れた・・・ 絶句、するほどでもないか。ただ、不便極まりない。

2009年03月17日(漫画週刊誌の日)
 お気に入りの箸が、なくなった・・・ しかも、片方だけ。絶句。

2009年03月12日(半ドンの日)
 ステレオが壊れた・・・ しかも、アンプが壊れた。絶句。

2009年03月08日(国際女性デー)
 話題の給付金。なぜ通常は一人1万2千円で、18歳以下および65歳以上が2万円なのだろうか。それはもとより、個人支給ではなく世帯ごとの支給と言うのがいかにもお役所仕事だ。

 給付金を貰ったら、まずは何より円高の時代である。これまで円安のため高くて買えなかったものを、インターネットの通販などを利用し、海外から買おう。国民全員が海外で買い物をすれば、総額2兆円と言われる給付金全てが国外に流出することになり、ひいては世界市場を刺激することになる。

 突然のNASA。この時期に、探査機「ケプラー」をNASAが打ち上げた。目的は地球に似た惑星を探すこと。なぜこの時期なのだろう・・・ ? うがった見かたをすれば、アメリカ国内の状況から目をそらさせたいのか。地球外の開拓でも本気で考えているのだろうか・・・ ?

 シラバス。最近の大学は、文部科学省の“ご指導”のためなのだろうが、教員・学生の締め付けが厳しくなっている。例えば授業回数の増加・休講の出来ないような措置は、まさにこのご指導の賜物である。

 最近ではシラバス(講義概要;授業計画書のようなもの)までもそうだ。全30回分の授業内容を書かせることはもとより、今年はついに全30回分の「到達目標」「内容」「授業外での学習活動」まで書かせるところが出現した。かつて語学の授業は学生の力・理解度に沿って進めていたが(ゆえに上級クラスと下級クラスでは、同じ教科書を使っても進度が異なっていた)、これを一片通りの速度で行えというわけだ。このような杓子定規の授業で教育効果が上がるかどうかは、文部科学省は一切触れていない。

 スーパー・ファーリー・アニマルズ。スーパー・ファーリー・アニマルズの新しいアルバムが、ネットでは公式サイトを通じて3月13日に、イギリスの店頭では4月13日に発売される。

 安部公房。安部公房の全集が、このたび、第30巻の配本をもって完結することとなった。実に第29巻配本より9年かかっての、完結である。著者の初期の幻の作品からはじまり、没後に残された未完の作品までを収録した全29巻に加え、この第30巻には新発見の資料・作品他、CD-ROMによる書誌もついている。

 何より私が驚かされたのが、この膨大な全30巻の編纂にあたったのは娘さん一人ということ。通常の仕事を持つ傍ら、全集完結に向けて注いだ尽力は並外れたものと想像する。定価8400円と本としては高価だが、この仕事への対価としては安すぎる。折りしも給付金1万2千円が支給が始まったばかりだ。給付金でこの第30巻を手に入れても、まだお釣りがある。皆さん、第30巻を入手し、日本文学史に残る傑作を味わおう。

2009年03月06日(世界一周記念日)
 私は普段あまりテレビを見ない。だが先日、たまたまつけた時に国民的人気を誇る長寿テレビドラマ番組を目にし、愕然とした。諺をもじってつけた番組名でも知られるこのドラマの中で、まともな演技をしている俳優/女優がほとんどいない。その演技は“わざとらしい”を越して学芸会のレベルである。また台詞は長いだけで、美しい表現や言葉遣いが皆無。更にはドラマの展開そのものが不自然極まりないが、何より、台詞のやり取りが噛みあっていない。全ては“演劇”以前のレベルなのだ。

 このようなドラマが大腕を振っているだけでもぞっとするが、さらには支持率が高いことにもぞっとする。これでは海外の質の高いドラマや映画作品が公開されても、日本ではさほど話題にならないのも、残念ながら納得せざるをえない。

2009年02月22日(猫の日)
 最近のささやかな愉しみは、朝の紅茶。いくつか茶葉をそろえておいて、その時の気分で選ぶ。ダージリンやアールグレイのような主要なものも良いが、ブレンド茶も良い。特に紅茶葉とハーブを配合したブレンド茶が醸し出す豊かな香が鼻腔をくすぐると、妙な安らぎを感じる。またブレンド茶を専門店で嗅ぎながら選ぶのも、ささやかな愉しみである。

2009年02月21日(漱石の日)
 ユネスコ(Unesco)が19日、「危機に瀕する世界の言語地図」(Atlas of World Languages in Danger)でウェールズ語を「危険」(unsafe)に分類した。分類は「安全」(safe)から「絶滅」(extinct)の6段階で、ウェールズ語が置かれたのは「安全」の次のレベルということになる。ユネスコは20世紀におけるウェールズ語復興を「大成功談のひとつ」と述べる一方で、現状では21世紀末までに絶滅する恐れがあると述べた。つまり警告を発した形になる。

 余談ながらユネスコは同じケルト語のマンクス語(マン島のゲール語)とコーンウォール語を「絶滅」、スコットランドのゲール語を「危険」に分類した。

2009年02月16日(天気図記念日)
 初めてカーディフ出身のミュージシャンが、“Live and Unsigned”というイギリスあげての大会で最終ステージまで残った。デイ・エヴァンズ(Deigh Evans)というこのシンガー・ソング・ライターは、6年前からギターを自己流で始めた。が、彼の年齢は37歳。つまり三十路を超えての初挑戦ということ。人間、やれば出来る。なお決勝は4月26日に行われる。

 生まれて初めて確定申告スタートの日に、申告をした。毎年、確定申告をしている。だが、申告開始の日に税務署を訪れ、申告をしたのは初めての経験だ。しかも申請書を書いたのも当日。他の仕事の合間にやったのだが、かなりの強行スケジュールだった。

 今年になって初めて、鼻がむずむずした。花粉症かな。やれやれだ。

2009年02月15日(春一番名付けの日)
 メールに電話に原稿に・・・ 全てが“ラッシュ”。メールとフォルダとWORDとエクスプローラーがひとつの画面の中で開きっぱなし。机の周辺には本と裸のままの資料とファイルとCDが、山のように積み上げられる。お祭状態だな。やれやれだ。そういえば、時折、資料の山が雪崩を起す。春かな? やれやれだ。

 昨日は一日、キース・ジャレットばかり聴いていた。しかも『ソロ・コンサーツ』のみ。

 今日はビル・ブラフォード演奏するジャズのアンソロジー。合間にエレクトロニカを聴く。ぐちゃぐちゃだな。

2009年02月11日(建国記念の日)
 8日(現地時間)開催されたRBS6ネイションズ(ラグビー6カ国国別対抗戦)でウェールズはスコットランドを26-13で下し、初戦を白星で飾った! さあ、この勢いで行こう!

 今日の東京は寒い。夕方、一時期雨が降ったらしいが、気づかなかった。

2009年02月08日(針供養)
 メール・ラッシュ・・・ ! 仕事の合間合間にメールを書く。送信しては、返信し。原稿を書いては、メール受信。返信しては原稿に手を入れ、メールを書いては原稿を読み直し・・・ 。これを繰り返すうち、いつしか判別が出来なくなる。私はメールを書いているか? 原稿を書いているのか? そして虚は実になり、実は虚になる。これぞまさに虚虚実実なり(本当かね、やれやれだ)。

2009年02月07日(北方領土の日)
 テレフォン・ラッシュ・・・ ! 一時は両手に受話器をもつことに?!

2009年02月04日(西の日)
 毎年、ジャズ・ファンを熱狂させているブレコン・ジャズ・フェスティヴァル。残念ながら今年は開催されないことが報じられた。

 このフェスティヴァルは、れまで4社の提供により開催されてきた。だが、4社のうち2社が辞退。そのため今年は開催しないことが決定したと、ウェールズ芸術協会(The Arts Council of Wales)が発表した。ただ、来年(2010年)には開催予定とのこと。ちょっと休憩、かな。

2009年02月02日(バスガールの日)
 日本は暖冬だが、今年のウェールズの降雪はすごそうだ。本日(2月2日)、豪雪のために学校が休校とのこと。北だけかと思ったら、南や中部、そして西部の学校も閉まっている。つまり、ウェールズ全土ということだ。確か2年前にウェールズではひどい降雪があったと記憶しているが、それ以来のことだ。現地の方々、どうぞ気をつけて。

 珍しくこぼせば、今日1日は予期せぬ電話で振り回された。1本はカード会社。もう1本はAOL。そう、例の“未使用分請求”に関する話である。

 カード会社のほうは結局、こちらの味方になってくれたが、問題はAOLだ。わざわざ解約の電話をした11月1日に、1人のオペレーター、2人の上司(スーパーバイザー)が私の電話を“受け付けた”とAOL側に記録があるにも関わらず(※当時の担当者の名前を訊いたら、今日電話をかけてきたAOL側の人間はすぐに教えてくれた。名前は後日、専用のページで掲示しますが本件が解決するまで伏せておきます)、“解約を受け付けていない”と抜かしやがる。

 AOL側の何たる愚行、何たるミス。おかげでAOLとの電話だけで3時間以上。しかも先方は謝罪もしなければ、解決をしようともしない。こちらにAOL側のミスをかぶせるばかりか、更に別の“未使用”金額の請求をほのめかす。あげくにAOL側は高圧的な態度をとり、威圧するだけ。何たることだ。

 いいですか。11月1日は解約窓口の担当オペレーター、およびその上司、そして別の窓口の上司が、私の“解約意志”を聞き、オペレーターに関しては“これまで○年×ヶ月ご利用をありがとうございました。差し支えなければ、なぜ解約なさるのか・・・ (お聞かせ願いませんか)”と発言しているのですよ。これで解約できなければ、どうやって解約が出来るわけ? どうやっても解約できないじゃないか。全く困ったものだ。挙句にAOL側はどちらが間違っているのか、考えようともしない。やれやれだ。

 結局、かなりの時間を棒に振ってしまった。予定していたこともできなかった。メールも書きたかったのに、書けなくなってしまった。AOLは、人の時間を何だと思っているのだろう? しかもこちらは辞めた人間だぞ。解約した人間にまで、被害を及ぼすのか? やれやれだ。

2009年01月30日(3分間電話の日)
 雑誌『映画秘宝』(2009年3月号、洋泉社)で2008年映画ベスト10をやっている。同時に「トホホ10」と題して、映画ライターが2008年に観た中で一番低い評価の映画を挙げている。これが面白い。

 ネット上だと個人の感情論ばかりなので映画評は見ない私だが、やはりプロの書いたものは「トホホ10」だとしても味がある。同時に、「映画は個人の人生を変えるのにネットの映画評は一時的な感情的なものばかり(大意)」との意見も同雑誌には載っており、これにも納得。やはり、まともなライターの書くものは面白いと納得する。

2009年01月29日(南極の日)
 ある平日1日に見たもの。

 午後14時すぎ。対抗車線の車があと車1台分まで目の前に迫ってきているのに、悠然と右折をし始めた乗用車(※様々な意味での緊急車両ではありません)。もちろん、対向車は急ブレーキ。

 夜8時過ぎ。片側2車線の広い道路の右車線で、停止線から車1.5台分空けて止まる車。

 反対車線の車道を、片手運転で逆送する自転車。その道には、ガードレールのついた広い歩道があるが、どうも気に入らないらしい。しかもその片手には、口の開いた牛乳パックが握られている。

 夜10時すぎ。メールを打ちながら交差点を斜めに、無灯火の自転車で横切る高校生。

 夜10時30分すぎ、道路のど真ん中(しかも坂の上)でローラースケートの練習をする、50代の男性。照明はほの暗い街灯のみ。

 ある意味、日本(特に東京)の道路事情は平和だなと思った。これで悪質なひき逃げがなくなればな。

2009年01月26日(有料駐車場の日・パーキングメーターの日)
 この寒い時期に何だが、北の風景を音で描いたTaylor DeupreeのNorthern (2008年)が良い。エレクトロニクスも使いながら、“音を吸いとる雪”を体現している。ここには生活感がない。一人、旅の空で見る雪景色のようだ。この音がどこか切ない。これが良い。

2009年01月17日(阪神・淡路大震災記念日)
 世界を襲った金融の暴落は、ウェールズにも深刻な被害を与えている。2010年に開催予定のゴルフ・トーナメント、ライダーズ・カップの会場になることでも知られる、ウェールズの一大リゾート施設ケルティック・マナーでは、全従業員の1割に値する最大で70人の人員削減計画を発表した。もともと農業以外に産業がなく、主要産業であった南部の炭鉱の閉鎖以来、ウェールズの主な収入源は観光に頼っている。だがその観光産業が今、手痛い打撃を食らっているのだ。

 2010年に開催予定のライダーズ・カップは、サッカーのワールド・カップ、オリンピックと並んだ3大スポーツ・イヴェントであり、この開催は地元に――即ちウェールズに――観光収入による莫大な利益をもたらす。開催を1年前に控えてのこの大規模な人員削減は、いかに観光産業が打撃を食らっているかの証明になる。大変だ。

 その一方で、今年開催される6ネイションズのチケットが、ウェールズでは過去最大規模で売れているらしい。実にカーディフのミレニアム・スタディアムでの試合のチケットは、既に完売。チケット自体安い値段ではないのだが、昨年2008年にはウェールズが優勝しているだけに、この暗い時代に希望を見出そうというのだろう。ちなみにキック・オフは2月7日。ウェールズの初戦は翌2月8日。対する相手はスコットランドである。

2009年01月16日(禁酒の日)
 過日観た映画(DVD)の中で、非常に良かったのが塚本晋也監督の『悪夢探偵』。ストーリーを省略的に描いている箇所もあり、万人向けではないが、何しろ主人公を演じる松田龍平の存在感が良い。

 夢の中で殺した人物が、現実でも死亡するという超能力を持った男を、警察と夢の中に入ることができる悪夢探偵が追う映画だ。見方によっては現実と虚構の関係を超えるという現代文学の一テーマを、さらりとスリラー映画で描いている。

 このテーマを文学的に扱うと、筒井康隆の小説『パプリカ』となる。そういえば映画版アニメ『パプリカ』も、アニメとは思えないほど力強く、しっかりした作品だった。近年の日本映画の中では群を抜いた素晴らしい出来だと思う。

 もうひとつ印象に残ったのが、スティーヴン・キング原作の映画『ミスト』だ。突如発生した霧に村が包まれ、身動きが出来なくなった人々。彼らはスーパーマーケットに立て篭もり、霧の晴れるのを待つ。だがその霧の中には怪物が潜んでおり、仲間が次々と犠牲になっていく――といった作品だが、恐ろしいのが霧のために先が全く見通せないことだ。見えないところから、突然現れる怪物に恐怖心があおられる。

 だがそれより恐ろしいのが、狂信的な人間だった。この現象を聖書の黙示録で読み解き、熱心に演説をする一人の女性が彼らの中から現れる。最初は誰もが遠巻きに眺めるだけだったが、彼女が言葉巧みに現状を聖書の言葉で解釈すると、恐怖心と助かりたい一心から人々が次第次第に彼女の下に集まってくる。彼女は人々の恐怖心をあおり、自分の味方につけていくのだ。

 この女性、何が恐いって、後に狂信者集団のリーダーとなり、暴君となることだ。そして自分が気に入らぬ人間を、怪物に自分らが助かるための「神への捧げもの」として差し出してしまう。それ以上に恐ろしいのが、それを支持する、恐怖のために狂信的になった人々の集団。かくしてこの狂信集団に入らないものは、外では怪物と、中では彼らと戦わねばならぬはめになる。いやはや、恐ろしい。

 この映画、ラストは見ものである。映画『猿の惑星』のラストに並ぶかな? さすが、スティーヴン・キング原作だ。

2009年01月15日(いい碁の日・旧成人の日)
 ウェールズより3題。@TripAdvisorというサイトがある。宿から航空券、レストランまでを検索できる、ポータル・サイトである。海外旅行をされる方なら、一度は覗いたことのあるサイトだろう。使用経験のある人も多いのではないか。かくいう私も、かなりお世話になっている。

 このサイトのオンライン・ユーザー投票によれば、ウェールズのスランデュノにある宿Can-y-Bae が、イギリスで一番良い宿泊施設に選ばれたとのこと。宿は19世紀の建物だが、海や山の眺めが良く、全室バス・トイレつき。スランデュノといえば、『鏡の国のアリス』が生まれた海岸があることでも知られ、イギリスでも有数の観光地だ。この条件がユーザーをひきつけたのかと思えば、どうもそれだけではないらしい。

 宿のオーナー曰く、「自分たちがしてもらいたいサービスをしてきた」とのこと。これが観光客をひきつけ、更には高い評価を生み出したのだ。つまり結局はハードではなく、人材だということ。

 Aブリン・ターフェルが、ワーグナーのオペラ『ニュルンベルクのマイスタージンガー』で来年、舞台に登場する。ウェルッシュ・ナショナル・オペラの公演で、役はハンス・ザックス。去年、ターフェルは舞台から引退し、録音に専念すると言っていただけに、嬉しいニュースだ。

 BDUFFYがダイエット・コークのCMへの出演契約をした。その契約金は6桁! もちろん、円ではなく、ポンドである。日本円に直せば、8桁!! 彼女にとっても、極貧時代からは考えられない額だろう。このCMはヨーロッパで放送される予定。日本での放送は、残念ながら不明。

2009年01月13日(たばこの日)
 どうも去年より、医者とは縁が薄いらしい。ようやく時間を作り、インターネットで検索して仕事帰りに医者に向かう。つくと、張り紙が立ちふさがる。それによると、私が通える曜日は全て予約制。他の日は一般外来を受け付けているのに。何てことだ。

2009年01月11日(鏡開き)
 歌手シャーロット・チャーチとラグビー選手ゲヴィン・ヘイソンのウェールズ人カップルに、第2子が誕生した。最初の子が女の子だったのに対し、今回は男の子。将来は上の子は歌手に、今回誕生した下の子はラグビー選手に、かな? 弟の出場する試合で、姉が国歌を歌うなんてことも夢ではないかもしれないな。ともあれ、おめでとう!

2009年01月08日(初薬師)
 昨日、七草粥を食べ、今日思ったこと。あれはいいね。粥というだけでなく、青物も摂れる。個人的なことをいうと、リークが入っていればもっと良かったのだが。毎朝、これでもいいかな。中国の人は、毎朝、粥だそうだし。そういえば以前、香港に行ったことがある。その時、朝食を全てホテルのバイキングにしてしまった。失敗したな。香港には、国外の飛行機の客室乗務員が通うという専門店まであるらしい。行ってみたかった。残念だ。

 余談ながら、平安時代には粥というと、現在のご飯を指したらしい。となると、平素よりかなり硬いご飯を食べていたはず。すると貴族は、現在に較べかなり顎が発達していたのだろう。肖像画が細長いのは、そのためか。だから逆に丸顔がもてたのだろうな。

 別の話題。東京では今夜から明日にかけて、かなり冷え込むらしい。南ウェールズでは、ここ2日、氷点下だそうだ。おかげで水道が凍ってしまい、丸1日以上、水の補給に難儀しているとのこと。このため学校も休校らしい。大変だ。頑張って。

2009年01月07日(爪切りの日)
 ウェールズでは(というよりイギリスでは、なのだろうが)救急車に要請があってから、現場に到着するまでの時間は8分間以内とのルールがあるらしい。近頃発表された統計によると、その規定時間以内に救急車が到着したのは全出動回数の57.1%だったとのこと。

 日本はそのようなルールはないようだが、出動要請から到着まで平均6分という。日本の救急車の運転速度は、見た目にはイギリスのそれと較べてかなり遅く見えるのだが、すごいな。ことによると配置されている場所が、日本のほうが圧倒的に多いのかもしれない。

2009年01月05日(小寒)
 年が明けて飛び込んできたのが、ガザ侵攻の辛いニュース。毎日新聞によれば、クラスター爆弾が使用された可能性もあるとか。

 このクラスター爆弾、2008年12月に禁止条約の発効に、ようやくこぎつけたばかり。これには日本を含む90カ国が参加、署名してる。

 だが恐ろしいことに、この禁止条約に主要国であるアメリカ、ロシアおよび中国が加盟していない。それどころか、アメリカは使用の継続を「アメリカ兵の安全のため」として発表する始末。まさに他民族を上から見下した姿勢だ。こんなアメリカの傲慢さこそ、本当に“change”せよと言いたい。使わないで済む方法を模索する国に“change”できないものか。

 ガザ侵攻とクラスター爆弾使用の可能性を報じた毎日新聞の別の紙面に、読者投稿による川柳のコーナーがあった。10首並んだ中に、「首相は庶民のことではなく、支持率のことだけを気にしている」という趣旨の句が載っている(全文引用になってしまうので、掲載は控えさせていただきます。ご興味のある方は05日付けの毎日新聞の朝刊をごらんください)。この句を読んで、まさに世界各国どの指導者も同じだなと感じた。

 かつて1984年にイギリスで大規模な炭鉱閉鎖が公表された時、一人の詩人が「我らは・・・ 社会安全グラフ上の線/パーセンテージ、数、そして、点・・・ 。/我らは統計、失業者、/物乞い、過剰に人員配置されたはみ出し者だ」と怒りの拳を政府に叩きつけた。だが政府官庁の扉は閉ざされたままだった。彼は、叩きつかれた拳を緩やかに下ろし、力なく「しかしかつて、1世紀前、我らは人間として/知られていたように、今ならば思える。」と呟いた。

 彼の名はモグ・ウィリアムス。炭鉱夫出身の無骨な詩人だ。かつて我ら庶民は、人間として政治家に扱われた。だが25年前、失業率の数字としか扱ってもらえなかった。しかし今は、失業率の数字でもない。失業が重大な問題となるここ日本で、首相が気にしているのは失業率でも各企業の売り上げ高でもない。自分の支持率なのだ。庶民のことなど眼中にない。アメリカの政治家も同じである。彼らが気にしているのは庶民ではなく、兵士、つまり、自国の軍事力を気にしているだけなのである。恐ろしい世の中だ。

註・・・ Mogg Williams, 'The Nameless Ones', Selected Works 1969-1996, (Cardiff: Underground Press, 1996)
余談ながらモグ・ウィリアムスの詩は、マニック・ストリート・プリーチャーズのニッキー・ワイヤーの実兄パトリック・ジョーンズらに影響を与えたと考えられる。モグ・ウィリアムスの詩に関しては、拙稿「炭鉱の消えた丘――グレート・ストライキおよび以後のウェールズの詩/詞」(曽村 充利 編『新自由主義は文学を変えたか―サッチャー以後のイギリス』 (法政大学比較経済研究所)収録)参照のこと。
2009年01月04日(石の日)
 初詣で気づいたことがひとつ。今年はペットを連れた人が多い。見かけたペットは、たまたまどれも犬だったが、猫やその他の動物を連れている人も多いのだろう。ペットが家族の中の位置を、確かなものにしたということかな。しかしながら神社の境内は聖域ゆえに、四足は禁止だったと思うが。

2009年01月03日(かけおちの日)
 いろいろとDVDを観た中で、一番印象に残っているのは、去年リリースされたジェネシスのボックス・セットに収録された『幻惑のブロードウェイ』。

 この作品はいわゆるロック・オペラだ。内容は主人公RAEL(ラエル)の冒険譚なのだが、まるで夢の世界を行き来するかのように舞台がコロコロと変わるところが非常に面白い。CD2枚組み(アナログ時代は4枚組み)の大作である。

 このCDにプラスして、特典DVDが1枚ついている。このDVDにはCD2枚分の楽曲全曲が入っており、何といってもスライド・ショー(一部動画)とともに作品がぶっつづけで楽しめる。レコード盤をひっくり返したり、CDを入れ替える必要がない。おかげでプレイを始めた途端、作品の世界にどっぷりとつかれるというわけ。

 本当は当時のライヴ映像がフルに残っていると良いのだが、どうも残っていないらしい。残念だ。その代わりに、スライド・ショーがついているのだろう。このスライド・ショーが非常に丁寧なつくりで、作品のストーリーのイメージを存分に喚起させる。これが非常に良い。

2009年01月01日(元旦)
 2008年最後の雑記をアップロードして1分後、2009年が明けた。今年も武満徹の「弦楽のためのレクイエム」を、年をまたいで聴いた。今は「エア」である。

 最初の外の騒音が、0:03。バイクだ。続いて、車が走り去る。その後は静寂。空を見上げる。普段の東京では考えられないほど、星が耀いている。平静な夜だ。

 結局書けなかったが、去年の年末は、ガザ侵攻という辛く、悲しいニュースが世界を席巻した。今年はアメリカの大統領が“変わる”。“変革”(change)を世に訴えて票を勝ち得た大統領だ。世界も“変わる”のだろうか。

 1989/1990年に『変化』(Change./Newid.)を謳ったウェールズのバンド、ジ・アラーム。彼らは南部ウェールズの「丘陵地帯」の変わり果てた姿を見て、ここから這い上がるのに“変化”が必要だと訴えた。

 しかしながらその“変化”が訪れる以前に、ジ・アラームは解散した。だがその心は若き世代に受け継がれた。旧世代は徐々に退き、「丘陵地帯」には“変革”が訪れた。

 今、世界には“変化”が必要だと思う。新しく柔軟な思考と、世界を正しい方向へと導く“変化”、そして、新しい世代の台頭が世界に求められている。

 今年も良い年でありますように。まことの平和が訪れますように。今年もよろしくお願いします。





文章:Yoshifum! Nagata
(c)&(p) 2009: Yoshifum! Nagata






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