ウェールズに行く
――ウェールズ旅行・情報収集編――

A man gets to know his companion on a long journey (Welsh Proverb)
人は長い旅路でこそ仲間を知るようになる (ウェールズの諺)




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日本での情報収集(1)ガイド・ブック
 初めての訪問ならば、まずはガイド・ブックが1冊必要。しかしながら日本では、ウェールズ専門のガイド・ブックがないのが現状(註:紀行文などは除く)なので、イギリス全般を扱ったガイド・ブックを参照することになる。

 その中でも、昭文社の『個人旅行』シリーズやJTBのワールド・ガイド・シリーズ、そしてブルーガイド『わがまま歩き イギリス』が最も勧められる。前者2つは情報が詰まっているのが魅力だ。ブルーガイドは海外に本社を持つこともあり、独自の視点でウェールズを紹介しているのが特徴である。ただし最初の訪問から『地球の歩きかた』はお勧めできない。有名なブランド本だが、これは旅慣れた人用。文章に曖昧な表現が見受けられ、判断に迷う表記に出くわすこともある。また個人の旅行体験談に多くのページを割きすぎるきらいもあり、少なくとも、初めての人が見て役に立つ本ではない。

 いずれにしても、地図が見やすく解説に偏りのないものがいいだろう。またガイド・ブックを選ぶ時の基準に、自分の知りたい情報(例えば目的地など)が載っているかどうかも入れておくべき。一般人の体験談など不要だろう。その人のもつ価値観や旅の経験によって、かなり大きく評価が左右されるものだ。

 英語だが、Michelin Travel Publications から敢行されているTHE GREEN GUIDEシリーズのWalesはお勧めできる。Amazonなどで入手可能。ウェールズ全般を300ページ強で、つぶさに解説している。ただし向こうのガイド・ブックには、日本のような詳細な地図は出ていないのが残念だ。

 2回目以降の訪問ならば、紀行文や細かい部分に注目したガイド・ブックを参照してみたい。また好きな有名人がいるなら、その人の伝記を求めて、ゆかりの地を訪ねるのも楽しいだろう。

 赤坂にある英国政府観光庁(British Tourist Authority)を訪問してみるのも、ひとつの手だ。開館(註:営業ではない)が月曜日から金曜日の10:00〜17:00、祝日は休館と、勤め人には利用しづらいことこの上ない。2004年9月には、相談窓口も閉鎖された(電話相談は、月曜日から金曜日までの13:30〜17:00で行っている)。だが、地図や本のコピー、インターネットでの検索が出来、英国政府発行の無料観光パンフレットも手に入る。この無料パンフレットは全ページカラーなので眺めているだけでも楽しいが、英語が読める人には、下手なガイド・ブックよりも重宝する。宿泊場所が写真、電話番号(あればeメール・アドレス)、宿泊料金などの情報入りで多数紹介されている。宿のeメールだが、パンフレットに記載されていなくても、インターネットの宿泊場所検索サイトで探してみると見つかる事が多い。

日本での情報収集(2):インターネットでの情報収集
 最近ではインターネットの発達により、旅の情報を、このサイトも含め個人で公開しているところを多く見かける。だが、サイトの製作者の大部分がアマチュアであることは、念頭に置いておく必要がある。まず信頼できるのは、プロの情報。アマチュアの情報は、参考程度に留めておくこと。甘い情報を鵜呑みに信じてトラブルにあっても、泣くのは自分である。

 時事的な情報は大雑把だが、英国政府観光庁の公式サイト内にある、ウェールズのサイトでも入手可能だ。

 最近では、企業や旅行関係の出版社が運営するサイトもあり、かなり充実した内容がインターネットで入手できる。残念ながら出版社が運営するウェールズ専門のサイトはないが(2005年4月現在)、LIB-英国・イギリス・UK生活まるごとガイドUK INFOでは、イギリスに関する全般的な情報から、現地の流行に至るまでかなり詳細な情報を入手できる。

 先にあげた理由などから、細かい情報となると、現地のサイトにアクセスするしかない。The Wales Indexは、かなり詳細な検索が出来る。また、BBC WALESなど現地の放送局サイトを参照しても、面白い。逆に言うと、これらのサイトからリンクの張られた現地のサイトであれば、かなり細かい情報を日本にいながらにして入手できる。例えば、ガイド・ブックではレストランの情報はそこまでの交通手段などの、極簡単な情報しか得られない。だが、もしそのレストランがサイトを持っている場合、代表的なメニューなど入手可能なはずだ。当サイトでも旅行専門のリンク・ページ「ウェールズ・リンク集――2.旅関連のサイト(英日混合)――」があるので、参照していただければ幸いだ。

 また宿(別ページ参照)の場所、設備などの確認および予約はインターネットを活用すると、旅行会社に依頼するよりも格段に選択の幅が広がり、また、かなり安価にすむ場合がある。英語でメールのやり取りが出来る人ならば、旅行代理店を仲介に挟まない分、少なくとも手数料は浮くはずだ。

 劇場のサイトでは、公演内容、公演日時、出演者が確かめられる。好きなミュージシャンなどがいる場合、その人のオフィシャル・サイトを訪問してみるのも手だ。大抵、ライヴの情報が出ている。その会場などをキーワードに検索エンジンで捜してみると、会場のホーム・ページが見つかる場合がある。

 イギリスの電車の情報は、特に手に入れづらい。日本の大手洋書店でも時刻表本『トーマス・クック』を入手できるが、これには主要な駅しか載っていない。また旅行ガイド・ブックには、切符の買い方など基本的な情報を除けば、乗り換えや時刻の情報はほとんどない。これはイギリスの鉄道の体系が複雑なためだ。

 そのため、インターネットを使用できる環境にあるならば、イギリス鉄道の公式サイトを訪問してみることをお勧めする。例えば、QJump.comや、National Rail Enquiriesといったサイト。ここでは乗降車駅、乗車日、希望乗車時間(または希望到着時間)を入力すれば、経路や時間などを検索し、結果を表示してくれる。詳細(detail)の項目をクリックすれば、乗り換えの詳しい時間なども表示されるので、非常に便利だ。またQJump.comでは、検索と同時に、切符の予約も出来る(註:本来は列車の切符予約のためのサイトである。)。旅行計画のみならず、実際に旅行に出る前に検索結果をプリント・アウトしておくと、旅行時に役に立つ。

 旅情報のリンクに関しては、「ウェールズ・リンク集――2.旅関連のサイト(英日混合)――」を参照のこと。

ウェールズでの情報収集
 B&Bに泊まるのであれば、宿の人に聞かない手はない。大抵親切に教えてくれる。

 駅や街中の要所にある観光案内所(Information Center)も、便利だ。政府発行の無料フル・カラー観光案内パンフレットを入手できるばかりか、交通の便なども調べてくれる。またここでは、現地でしか手に入らないような土産物(CD、本、その他カップやぬいぐるみなどのウェールズ・グッズ)も販売していることもある。観光案内所では、別途手数料がかかるが、宿の予約も出来る。



文章:Yoshifum! Nagata
(c)&(p) 2003-2013: Yoshifum! Nagata






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